初心者必見!ホノルルマラソン準備編

「世界有数の市民マラソン」として毎年12月第2日曜日に盛大に開催されるホノルルマラソン。人生に一度は参加したいと目標にしている方も多いことでしょう。そこで、今回はホノルルマラソンに向けての準備をご紹介。

ホノルルマラソンの歴史

1973年に心臓病専門医のアイディアをもとに始まった「健康市民マラソン」で、参加者は162人でした。それが今では毎年約3万人、その内日本人は1万人を超える人が参加する世界最大級のマラソン大会へと発展しました。

最大の魅力は、制限時間なし&7歳以上誰でも参加可能

ホノルルマラソンの大きな魅力の一つは制限時間なし。一般的なマラソン大会は制限時間があったり、参加するのに抽選会があったりと狭き門の中、ホノルルマラソンは7歳以上で、完走する意志のある方ならどなたでも参加できます。

マラソン初心者からアスリートまで参加でき、さらには日本の芸能人も毎年参加して話題になりますね。

ハワイの景観を楽しみながら走れる

アラモアナをスタートする時には、盛大な花火があがり、そして走りながら、朝日が昇るところが見れ、さらにはこの時期ならではホノルル市庁舎に飾られている巨大なMr & Mrs サンタクロースやクリスマスツリーを見ることもできます。そして、路上では地元の人たちによる応援もあり、最後はダイヤモンドヘッドの坂の上からビーチも眺め、こうしたハワイの美しい景観を見ながら走れるということも、多くの人を魅了する要因の一つになっています。

ホノルルマラソンにある種目

ホノルルマラソンには3つの種目があります。フルマラソンに挑戦するには勇気がいると躊躇する方、また、小さなお子さんも一緒に家族全員で参加したいと思う方も多いでしょう。そこで以下を参考にして、目的やレベルに合わせて種目を選んで参加してみてください。注意事項として、いずれの種目も18歳未満の方は親権者の同意と署名が必要となり、14歳以下の方は保護者が常に一緒に行動する必要があります。

フルマラソン・フルマラソン(車椅子競技部門)

フルマラソンは、その名の通り42.195km (26 miles)。毎年12月第2日曜日朝5時にスタートです。こちらは車椅子競技部門も同時に開催され、車椅子での参加者の方々は4時55分にスタートとなります。

コースは、アラモアナ公園前をスタートし、ワイキキビーチ、ダイヤモンドヘッドを経てハワイカイで折り返し、カピオラニ公園でゴールするシーサードコース。こちらは7歳以上の方ならどなたでも参加できます。

10K ラン&ウォーク

10km (6.2mile)のコースは、フルマラソンと同時に、朝5時にアラモアナ公園前をスタートし、カピオラニ公園までを走ったり、歩いたりして楽しむ種目です。

こちらは7歳未満のお子様も参加できます。家族で参加したい人たちにはぴったりですね。ベビーカーを押しながらの参加も可能ですよ。

カラカウアメリーマイル(1.6km)

こちらはフルマラソンや10kの前日の土曜日朝に開催される種目になります。ワイキキのメインストリートであるカラカウア通り 1マイル(約1.6km)を走るイベントです。

フルマラソン前日土曜日午前7時に、モンサラット通りのホノルル動物園前からスタートになります。こちらも7歳未満のお子様も参加可能で、ベビーカー押しながらも参加できます。

ホノルルマラソンにかかる費用

2023年ホノルルマラソンで日本から参加する場合かかる費用は、5日~9日間の宿泊で約40万円前後と言われています。

エントリー費用は、フルマラソンの場合は約3円~4万円。10Kmマラソンの場合は、11000円~13000円。その他にも、航空代、ホテル代、ESTA代、宿泊中にかかる食事代や交通費などを合計すると40万円前後になります。

ツアーでの参加が、マラソン前後のサポートも手厚く安心ではありますが、個人でもちろん組むことも可能です。

ツアーエントリーの仕方について

ホノルルマラソンの日本からのエントリーは、毎年4月頃から開始され、オンラインでの申し込みになります。早い時期にエントリーすると早割りがあるので、参加を決めている方は早々に申し込みをされることがおすすめです。

また、旅行会社でツアーを申し込む場合でも、ホノルルマラソンへのエントリーは個人で行う必要があるので、忘れないようにして下さい。

例として、今年のエントリー時期と値段をご紹介します。

アーリーエントリー 2023年4月21日(金)~2023年5月16日(火)
1期エントリー 2023年5月26日(金)~2023年10月11日(水)
2期エントリー 2023年10月12日(木)~2023年11月15日(水)
エントリー料金
商品区分 イベント/関連商品 アーリー 1期エントリー 2期エントリー ホノルル現地受付
A
フルマラソン
12月10日(日)開催予定
26,000円 32,000円 38,000円 400USドル
B
フルマラソン車椅子競技部門
12月10日(日)開催予定
26,000円 32,000円 38,000円 400USドル
C
10K ラン&ウォーク
12月10日(日)開催予定
11,000円 12,500円 13,000円 120USドル
D
カラカウア メリーマイル
12月9日(土)開催予定
6,500円 7,000円 7,500円 70USドル
E
フォトクーポン
(お一人様1個のみ)
500円 500円 500円 -

出典: https://www.honolulumarathon.jp/2023/race/entryprice/

米国在住者&諸外国在住の方のエントリー

ハワイを含む米国在住者の方々は、毎年3月1日からエントリーができ、また他諸外国在住の方は2週間後3月15日からエントリーができます。

やはり早くエントリーした方がお得なので、参加を決めている方は早めにエントリーをおすすめします。

エントリー後の流れ

エントリーした方は11月下旬までに、エントリー時に登録したメールアドレス宛にナンバーカード(ゼッケン)引き換え票が届きます。これはナンバーカード(ゼッケン)受け取り時に必要となるので、引き換え票を印刷して紙面を持参する、またはスマートフォンなどの端末に表示できるように必ず準備しておきましょう。

そして、ホノルルマラソン開催直前の3日間 12月第2週木・金・土曜日、ハワイコンベンションセンターで、「マラソンEXPO & パケットピックアップ」が開かれるので、そこにナンバーカード(ゼッケン)を受け取りに行きます。

フルマラソン&10k当日について

フルマラソンの場合は、5時間前に起床し、朝食は3時間前までに食べると良いとされています。朝5時スタートから逆算すると、真夜中0時に起床して、午前3時までに朝食を食べるということになります。

もちろん普段とは全く違うリズムになると思うので、深夜に起きてすぐご飯を食べることができない方もいると思います。無理なく、果物でも何か口にできるものを食べておくとよいかもしれません。

スタート地点への交通手段

日本からツアーで参加している方々は、各ツアー会社がスタート地点への移動手段を手配するとは思いますが、個人で参加の場合は、宿泊先からアラモアナまで歩いて行く、もしくは誰かに送ってもらうことを推奨しています。ホノルル動物園から午前2時―4時無料シャトルがでているので、それで移動することも可能です。UberやLyftを利用する場合も、ワイキキ周辺やスタート地点エリアも道路が閉鎖されますので、ピックアップ&ドロップオフの場所も気をつける必要があります。宿泊場所によっては、ホテル目の前のピックアップが無理な可能性もありますし、またスタート地点より若干離れた場所で降ろされることも覚悟して、時間の余裕をもって行動することが大事となります。

完走後も同じく個人で参加している方は自力で宿泊先に戻る必要がありますので、ゴール地点のカピオラニ公園から遠い場所に宿泊の場合は、Uber またはLyftなどを利用することも視野にいれ、事前にアプリをダウンロードし登録しておくことをお薦めします。完走する頃にはThe Busも動いていますが、走って疲れたいるところに、バス停を探したり、バスの待ち時間などを考慮するとUber やLyftがお手軽と思います。

スタート地点のルール

スタート地点では、ゼッケンの色ごとで区分されています。エントリー時に記入した予測タイムをもとに色分けされています。スタート地点から、白、グリーン、ブルー、オレンジ、紫、黄色の順番になっていますので、同じ色のゼッケンの人たちのところでスタートを待ちましょう。

また、安全上の理由からスタート地点にはゴミ箱は設置されていないので、ゴミの出ないようにして下さい。さらに、スタートするまで着ていた服を預ける場所などもないので、はじめから走る格好のみで余計な荷物はもたない。もしくはバックにいれて走るようにして下さい。

事前に用意しておくと良いもの

フルマラソンに参加される方は、以下のものを事前に用意しておくと良いでしょう。

  • ランニングウェストポーチまたはバックパック
  • 補給食
  • マラソン用水筒またはマイカップ
  • ワセリン
  • 絆創膏
  • 鎮痛剤スプレーなど

コース内2~2マイルごとに計17ヶ所エイドステーションが設置されますが、まめや怪我をした場合でも絆創膏は用意していないので、こまめにワセリンを塗って対策をしたり、絆創膏を用意しておくことが大切になってきます。写真は2023年ホノルルマラソンEXPOで販売されていた公式グッズ。

バーチャルランで参加も可能

2020年はコロナ禍で開催中止を余儀なくされたこともあり、その時から「ホノルルマラソン バーチャル・ビーチフェス」を開催。ご自身のいる場所で、お好きなランニングコースを走り(トレッドミルも可)、アクティビティログを提出。既定の距離(42.2km , 10km, 1.6km)の距離を完走するとこちらも完走記念品のメダルやTシャツがもらえます。現地での大会開催翌日から1ヶ月以上かけて完走を目指します。

現地での大会が再開した後もこのバーチャルランは併せて開催を続けており、ハワイに来ることが難しい場合、または数年後にハワイ現地の大会に出場することを目指し、その練習を兼ねてこのバーチャルランフェスティバルに参加するのも良いかもしれませんね。

しっかり準備してあとは楽しむ!

日本から参加する場合は、ハワイに来るまでにフライトで体力を使いますし、時差もありますから、体調管理とともに、必要なものは事前に用意し日本から持参。特にフルマラソンの参加者の方はトレーニングして慣れたもので参加したいと思うので、準備万端にして、ハワイに着いてから慌てないようにしておくことが大事ですね。万が一忘れたとしても、EXPOで公式グッズを含めランニングに必要なものの販売はしているので大丈夫ではあります。あとは、当日は制限時間がないので、無理なくご自身のペースで「楽しみながら」走りましょう!

ABOUT WRITER
Miki Cabatbat

フリーランスライター&ポッドキャスター。ハワイ在住歴12年。東京のラジオ局勤務時に、ハワイから特番を放送したのがきっかけでハワイ好きに。2010年に意を決してハワイ留学をし、その後結婚し定住。2004年からはフリーランスライターとしても活動を始め、さまざまな雑誌/書籍/Web等で執筆。

Podcast 「ハワイの主婦発信★海外生活リアルRadio」配信。2021年11月 Kindle本「アフターコロナの海外留学 : ハワイ生活案内」をリリース。