発見がいっぱい!知れば知るほど面白い、インターナショナルマーケットプレイス

ワイキキの中心部にあるモール、インターナショナルマーケットプレイス。ショッピングやグルメを楽しみたい方々を魅了し、観光の方々だけでなく、地元住民も多く集まります。2016年8月に改装工事を終えてリニューアルオープンし、モダンな雰囲気のモールへと大変身を遂げました。新しい建物でありながら、かつてのワイキキの姿や王族の歴史を伝えるモール内は、散策するだけでも発見がいっぱい。知っていると、確かめに行きたくなる…そんなインターナショナルマーケットプレイスをご紹介します。

「古代のワイキキ」が出迎えてくれるメインエントランス

ワイキキのメインストリート、カラカウア通りに面したエントランスを入ると、そこには…

ワイキキという地名の由来となった「ワイキキ(ハワイ語で“湧き水”の意味)」や、かつてモールのある土地を流れていた川、そして…

農村だったワイキキで、広く植えられていたタロイモがお出迎え。ハワイに最初の移民が上陸する前の無人島だった時代に、たくさん生えていたというシダまでもが、数多く植えられています。再現された川に沿ってモール内を散策すれば、迷うこともありません。

壁には、1900年代初頭のワイキキビーチの写真や、古地図なども掲示されており、新しいモールでありながらも、ワイキキの歴史を感じられるデザインになっています。

大切に育てられてきた、シンボル的存在の木

エントランスを奥に進むと、1800年代中頃に植えられたという、巨大なバニヤンツリーが目の前を覆います。

1本のバニヤンツリーが、横に横にと枝を張り巡らせ、枝から伸びる「根」が、それぞれの枝を支えています。

たくさんの根が絡まり、地面に着く頃には、上から根の表面が固まっていきます。遠くから見ると幹がたくさん並んでいるように見えますが、目の前で見ると、すべてつながった1本の木だということに、本当に驚かされます。この歴史あるバニヤンツリーを守るために、木の周辺部分の建物は、木の形に合わせて丸く設計されています。

自然の光と風を浴びながら、モール内を散策

モールはオープンエアで、ワイキキの光や風を感じながら歩けます。80を超える店舗があり、ブランドショップから専門店、ゲームショップなど、お店の種類も豊富。ハワイ土産を取りそろえるコンビニ「ABCストア」が2店舗あり、日系スーパーが入っているのも心強いところ。ハワイグルメを堪能した後、ちょっとお腹を休めたい時などには、和風のお弁当なども手に入ります。さらに今後、地元住民の生活を支える大型量販店「ターゲット」がオープン予定ということで、ワイキキで日用品なども手に入りやすくなります。ワイキキ滞在を、より便利に、快適に支えてくれそうですね。

広場では様々なエンターテイメントが

モールの中央部には、芝生の広場とステージがあり、日が暮れる頃にハワイアンショーが行われています。ステージの両脇には、1800年代中頃に活躍したカメハメハ4世と妃のエマ女王、そして、お二人の間に生まれ、4歳で亡くなったアンドリュー王子の銅像があります。

王子と夫の4世を、立て続けに失ってしまう悲劇に襲われてしまったエマ女王は、この地を所有していた王族(王となって1年で他界してしまったルナリロ王)から土地を引き継ぎ、後に家を建てて悲しみを癒しました。インターナショナルマーケットプレイスは、王族が暮らした場所として、とても大事にされてきた場所。そのため、このステージで行われるショーは「エマ女王に捧げる」ショーとして、女王に扮した女性が登場することも。

他にも、王国時代から続くロイヤルハワイアンバンドによる演奏なども行われます。イベント情報は、公式ウェブサイトでぜひご確認ください。

ショッピングやグルメを堪能できるだけでなく、写真撮影スポットで記念写真を撮ったり、デザインが異なるイスやソファーからお気に入りを見つけて休憩したりと、様々な楽しみ方があるインターナショナルマーケットプレイス。緑に囲まれながら、ゆっくりモール内を散策してみてはいかがでしょうか。

この記事のキーワード「インターナショナルマーケットプレイス,ワイキキ,ショッピング」に関連するユーザからの投稿
ABOUT WRITER
さゆり ロバーツ

東京生まれ。英会話講師を経て、2006年より「ワイキキ・ダウンタウン歴史街道ツアー」の主宰者、および、ハワイ州観光局公認講師として、ツアーや講演活動等を行う。テレビやラジオ、雑誌等、メディア出演多数。趣味は旅行とカフェ巡り。