オアフ島のダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル国際空港)から飛行機で約30分。ハワイ最古の島で、その壮大な自然の美しさから「ガーデンアイランド」と呼ばれるカウアイ島は、昔から変わらないのんびりした雰囲気や、オアフ島ではなかなか味わえない昔懐かしいハワイを堪能させてくれます。そんなカウアイ島の魅力を5つの各エリア別にご紹介します。
映画「ジュラシック・パーク」のロケ地にもなったカウアイ島
(画像提供: FreeImages.com/Thinkstock)
カウアイ島へは日本からの直行便がないので、ホノルル国際空港から国内線に乗り換えが必要です。
- 日本から到着する国際線ターミナルで入国審査 >> 荷物の受け取り >> 通関
- 受け取った荷物を持って、国内線ターミナルへ移動
- カウアイ島へ向かうエアラインのカウンターでチェックイン>>荷物を預ける >> セキュリティを通過して搭乗ゲートへ
日本からのフライト遅延などの可能性も考えて、ホノルル到着時間から2~3時間後に出発する国内線の予約をしておいた方が安心です。カウアイ島行きのフライトを運行する航空会社はいくつかありますが、個人的にはハワイアン航空がおすすめ。フライト数も豊富で、日本からオンラインで予約ができ、24時間前からオンライン・チェックインも可能。ハワイアン航空は、ホノルル空港のインターアイランド・ターミナル利用なので、国際線到着口から徒歩ですぐに行ける距離なのも便利です。
カウアイ島での移動は、レンタカーが絶対的におすすめ。ホテルやバケレンなどの宿泊先まではタクシー移動も可能ですが、島内の各エリアを回ったりするには車があったほうが便利です。リフエ空港の到着口から道を渡って向かい側に来るシャトルバスに乗って、各レンタカー会社のカウンターで手続きをして車を受け取ります。
「カウアイ島(ガーデン・アイランド)へようこそ」のサインがお出迎え
リフエ空港から車で約45~60分程で到着するカウアイ島の北部は、降水量が多いことからとても緑が豊かで、まさに「ガーデン・アイランド」といった風景が広がります。リゾート地として有名なプリンスヴィルには、高級ホテルやヴィラなどの宿泊施設があり、カウアイ島で最大の湾であるハナレイ湾は、サーファーに人気のスポット。映画「南太平洋」のロケ地としても有名です。
- ナパリ・コースト(Na Pali Coast)
- カウアイ島を代表する絶景スポットであるナパリ・コーストは、長い年月をかけて、雨風や波などの大自然の力に浸食されて生まれた海岸線で、全長約27km、脈々と連なる崖は最高約1,000mもの高さがあります。カララウ・トレイルというハイキングコースは、終点のカララウ・ビーチまでは片道18キロという上級者向けですが、ハナカピアイ・ビーチまでなら、初心者でも楽しむことができます。予算に余裕があるなら、ヘリコプターやボートで美しい海岸線を体感できるオプショナル・ツアーもおすすめです。
カララウトレイル(Kalalau Trail)からの景色
- ダニエル・K・イノウエ・キラウエア・ポイント灯台(Daniel K. Inouye Kilauea Point Lighthouse)
- カウアイ島最北端にある高さ15mの回転式灯台は、1913年から稼働し、1970年代に自動信号灯になったという歴史ある灯台。灯台の中には入ることはできませんが、周辺はキラウエア国立野生動物保護区でもあり、この地域に生息する鳥の姿を見ることもできます。
冬場(12月〜4月下旬頃)にはホエール・ウォッチングも楽しめる
- ハナレイ渓谷展望台(Hanalei Valley Lookout)
- ワイアレアレ山を背景に、タロ畑や水田が広がるハナレイ渓谷を流れるハナレイ川を見渡せる展望台。ここから見える景色は古代のハワイを彷彿とさせます。
日本の田園風景とも似ている展望台からの景色
海岸沿いにヤシの木が連なる「ココナッツ・コースト」と呼ばれているイーストサイド。カウアイ島の中でも最も人口が多く、たくさんのホテルやショッピングエリアなどもあり、他と比べると賑やかな雰囲気です。一方で、シダの洞窟やワイルア川、点在するビーチパークなどもあり、自然を楽しめるスポットも充実しています。リフエ空港からも車で15分程、島内の各エリアへのアクセスも30分程度なので、滞在の拠点として便利なエリアです。
- ワイルア川(Wailua River)
- 緑豊かな山々の間を穏やかに流れるワイルア川は全長約32kmで、標高1,569mのワイアレアレ山から流れています。カヤックやカヌーに乗って川を探索し、ジャングルへハイキングに行くツアーが人気です。
ワイルア川クルーズの船着場
- シダの洞窟(Fern Grotto)
- かつては王族の結婚式が行われたという神聖な場所で、一般市民は立ち入ることができませんでした。現在は、州立公園になっていて、遊覧ボートでのみ行くことが可能。
洞窟の中に入ることはできませんが、展望デッキから見ることができます。
- カパア タウン
- レストランやお洒落なセレクトショップなどが昔ながらの街並みに並ぶエリア。カウアイのベストコーヒーショップ1位に選ばれたジャバカイ(Java Kai) をはじめ、人気のお店がたくさん。24時間営業のセーフウェイ(Safeway) やココナッツ・マーケットプレイス内にあるデリ併設のABCストア、アイランド・カウンティ・マーケット(Island Country Markets -Deli and Coffee)では、食料の調達ができるので、キッチン付きのコンドミニアム形式のお部屋に滞在する際にはとても便利です。
オーガニックフルーツや野菜を使用した、コールドプレスジュースショップとして有名なカウアイ・ジュース・カンパニー(Kauai Juice Co)では、ジュースの他にもデリメニューやピクルスなどもおすすめ
カウアイ島の玄関口であるリフエ空港や、クルーズの船着場もあるリフエは、カウアイ島の政治経済の中心地です。大型ショッピングセンターや昔から続く個人商店、レストランなどもたくさんあります。
- ワイルア滝
- 古代ハワイアンの王たちが、勇敢さを誇示するために飛び降りていたと言われる高さ25mの滝で、ワイルア川の南端で24m下の2つの小川に流れ落ちています。車でアクセスが可能で道路から滝を見ることができ、朝には虹が出る時もあるので、人気のフォトスポットです。
- 葉村サイミン(Hamura Saimin)
- リフエ空港から10分程の所にあるサイミンの専門店で、1951年ヌードルスタンドとして創業以来、70年以上も続く老舗。サイミンとは、蕎麦とも、うどんとも、ラーメンとも違う麺料理で、エビや鰹節、昆布などを使用した薄味のスープが特徴の、ハワイのソウルフードともいえる食べ物です。ローカルのお客さんで常に賑わっているこのお店は一見の価値あり。
最初は物足りなく感じるなんとも言えない味付けのスープ、独特な麺の食感、シンプルな具材のトッピングが忘れられない味に
- カウアイベーカリー&コーヒー (Kauai Bakery & Coffee)
- リフエで一番大きいショッピングセンター、ククイグローブ・センター(Kukui Grove Center) 内にあるこちらのお店では、ハワイ・マガジンで2021年度ベストマラサダ1位に選ばれたというマラサダが人気。ドリンクメニューもコーヒー、カフェラテ、チャイなど種類が豊富です。
マラサダの一番人気は、シナモンシュガーだそう。抹茶、チョコ、ウベのクリームが入ったものなど、どれも美味しそう!
- ファーマーズマーケット(シュガーローフ・パイナップル)
- カウアイ島の3カ所でしか買えないと言う、カウアイ島産の珍しいパイナップル「シュガーローフ・パイナップル」を求めて、土曜日の午前中に開催されるファーマーズ・マーケット、グローブ・ファーム・マーケット(Grove Farm Market)へ。普通のパイナップルと比べて、色が白く、とても甘く柔らかいので、芯の部分まで食べられます。カットされたものも売っているので、是非試してみてください。
カットされたものは1パック12ドル、丸ごとのパイナップルは大きさによりますが20ドル前後が相場
ビーチ沿いに有名ホテルやコンドミニアムが立ち並ぶ、高級リゾートのポイプと、オールド・コロア・タウンと呼ばれる、プランテーション時代の面影の残るコロアという、2つの人気スポットで有名なサウスショア。
- ポイプ・ビーチ・パーク
- 全米ベストビーチにも選ばれたポイプ・ビーチは、観光客やローカルにも人気のビーチ。このビーチでは、シュノーケルでフムフムヌクヌクアプアア(ハワイ州の魚)や、色鮮やかな魚を見ることはできます。トイレやシャワー(水のみ)もあって、浅瀬のエリアもあるので、小さいお子さん連れのファミリーでも安心。また、日光浴をするハワイアン・モンクシールが見られることでも有名です。
ビーチ、パーキング共に、お昼前にはいっぱいになるので早めのお出掛けをお勧めします
お昼寝中のモンク・シール
- コロア
- サウスショアの歴史あるエリアであるコロアは、1835年に製糖工場が創業し、島全体に製糖産業が広がったことから、世界中から移民が集まりプランテーション時代の幕開けとなりました。オールド・コロア・タウンでは、その頃にタイムスリップしたかのような建物が軒を連ねています。
可愛いお店を散策するのも楽しい
自然豊かな観光地として知られているウエストサイド。ダイナミックな景観で有名なワイメア渓谷や、クイーンズ・ポンド、ポリハレ州立公園、などなど、アウトドアを楽しむ名所がずらり。ちなみに、ワイメアは、1778年にキャプテン・クックが初めてハワイに上陸した場所で、ワイメアの隣のハナペペは映画「リロ&スティッチ」の舞台としても知られています。
じっくりとハワイの大自然を感じつつ、ショッピングやグルメも楽しめるカウアイ島。それぞれに違った魅力を持つ5つのエリアに分けてご紹介してみました。「オアフ島は制覇した!」というリピーターの方は、オールドハワイを満喫するカウアイの旅、是非次回の旅行で計画してみてください。