ハワイは、1年中気候もよく、人もフレンドリーで「楽園」と表現されますが、それでもやはり犯罪が起きているのも事実。コロナの規制もなくなり観光客も戻りつつあるので、また観光客を狙った犯罪も増えると予想されています。そこでハワイに事件に巻き込まれないためにどうしたら良いか、また避けた方が良い場所などをご紹介していきます。
セキュリティ専門家の調査によると、ハワイで昨年起きた暴行事件は、1,000人あたり2.5件で、他州が4件と比べると半数近く少ない、さらに、前年度が2.6件だったのが0.1件減少したと結果がでています。また、ハワイはテロ事件のようなことも今のところ起きておらず、昨今米本土であったヘイトクライムが激しい時もハワイは平和的にデモ行進を行い、実際に差別による事件は耳にしません。しかし、それでも犯罪は起きているのは事実です。特に窃盗罪に関する事件が一番多いと言われています。そして、ホノルル領事館が、観光業がパンデミック前のように戻るにつれ、観光客を狙った犯罪が増えてくると注意喚起を促しています。
観光客の方がやはり被害にあいやすいのがひったくり、置き引き、恐喝だと思います。
その被害に遭わないためにも、高級ブランドのバッグは極力さけた方が良いでしょう。要は、目立たないようにするのがポイントです。特に観光客の方は見た目から分かりやすいので、ターゲットにされないことが大事だと思います。
例えば、レンタカーをして、車に乗った瞬間に、たまたま開けた窓からバッグがとられることもあります。つまり、どこからかみていて隙を窺っていることがあるので、バッグは使い古したものなどにする方が良いと思います。
観光客の方がレンタカーをした時の鉄則で、「車内には物を置かない」です。スモークガラスにして車内が見えないようにしてある車も多いですが、何か金目のものがありそうと思うと狙われますので、車内は空っぽにしておくことをお薦めします。
また、ハワイ到着してからホテルのチェックインまで時間があると、スーツケースをトランクにいれて島内をめぐると思いますが、どこか立ち寄った時にトランクを開けて荷物を取り出すなどを遠くから見て、標的とされることもあると聞きます。
レンタカー会社を出発する前に、必要な物は全て出し、トランクを途中で開ける必要のないようにして出発するのが良いでしょう。
日本では店でテーブルを先に確保するために荷物を置き、そして注文しにテーブルを離れることをすると思いますが、ハワイでは厳禁です。置き引きの対象になりますので、必ず荷物の見張り番をおく、または注文をしてからテーブルに座るようにして下さい。
ビーチで泳いでいる間に、バッグごと盗まれてしまうこともあります。基本的にビーチで遊ぶ時は貴重品は持っていかない。もしくは順番を決めて必ず荷物を見張るようにしましょう。また、ワイキキビーチの場合は有料ロッカーがありますのでそちらを利用するのも良いでしょう。
ワイキキで夜ご飯を食べることもあると思います。もしくはレンタカーでちょっと離れたところにご飯を食べに行くこともあるでしょう。そんな時は団体行動をしましょう。人影が少ない場所、ちょっと怖いなと感じるエリアは避けましょう。また、特に女性は一人歩きはしないようにしましょう。
ハワイも人身売買が起こりうる島です。女性の一人旅も気をつけた方が良いのもそうですが、小さなお子さんがいらっしゃる場合は、常に子供から目を離さないように気をつけてください。
道を歩いていたり、ショッピングモールの駐車場などで、「お財布を忘れて家に帰れないからバス代ください」とか「車が故障してしまって、困っているからお金貸してほしい」などと時々声をかけてくる人たち(若者がほとんど)がいますが、そういう場合は「NO」とはっきり断って下さい。 また、ワイキキでよく見かけるのは、オウムを肩に乗せた人が声をかけてきますが、写真を撮るとお金を請求されると聞きますので気をつけてください。
バーに行き、その場にいた人たちと意気投合することもあるでしょう。ただし、その人たちから「これどうぞ」と差し出されたお酒は飲まないようにしましょう。せっかくの好意を無下に断るのは気が引けると思うかもしれませんが、何が一体入っているかわかりません。薬がいれられていて、知らぬ間に眠ってしまって事件に巻き込まれてしまうケースもあります。もしどうしても断れそうにない場合は、一旦グラスは受け取りつつも、口はつけないようにしましょう。
オアフ島のみの情報となりますが、ハワイで気をつけた方が良い場所やエリアを並べたいと思います。どこにいても常に気をつけた方が良いのは当たり前ですが、特に以下のエリアは、気を引き締めた方が良いエリアになります。
観光客の方には一番行く可能性があるアラワイ運河ですが、日中は大丈夫ですが夜はあまり歩かない方が良いです。もし歩く場合は運河沿いではなく、人の往来があるホテルや建物側を歩くようにしてください。写真の左側に映っているのがアラワイ運河になります。
ダイヤモンドヘッドの麓の広大な公園で、昼間はとても気持ちよく過ごせますが、夜は逆に広い分何かあった時に助けも呼べないのであまり近づかない方が良いです。
絶景スポットで人気の場所でもありますが、車上荒らしが多いことでも有名で、昼間でもハワイ在住民は警戒をするほどです。レンタカーの方はとにかく何も車におかないこと。また、夜は危険度が増しますので、もし行きたい場合はツアーに参加することをお薦めします。
現在は臨時休業中で一般の方は入れないことになっていますが、もともとHITACHIのCM「この木何の木」の木がある場所で、日本人には人気観光スポットです。パンデミック前は、駐車場でのトラブル(車上荒らし、強盗傷害など)多いと言われていました。再開した時は気をつけてください。
チャイナタウンでもありオフィス街のエリア。美味しいレストランやおしゃれなお店も多いエリアでもあるのですが、夜は気をつけた方が良いです。もしレストランに食事に行く場合は、タクシーやUberなどを利用して、お店の目の前で乗り降りするようにしましょう。
オアフ島西部のワイアナエと呼ばれるエリア。地元色が濃く、低所得者層のエリアと言われており、外部から人が来ることをあまり良しとしていません。しかし、最近は「ピンクピルボックス」のハイキングが人気となり、日本の観光客もたくさん行くようになり、また綺麗なビーチが多いのでちょっと立ち寄りたくなりますが、車上荒らしの被害が多いので十分気をつけて下さい。
公園は日中とても景観もよく、一見とても安全そうに見えますが、浮浪者などいる場合があり、暴行事件やひったくりにあわないように十分に気をつけた方が良いです。もしそれでも利用する場合は、ローカルの人たちも使っている様子がみえるかを確認。また1人で行かないことです。
ハワイはカリフォルニアなどと違い、バスも一般的に交通手段として利用する人も多く、観光客の間でもあのバスを乗ることを楽しみにしている人も多いです。だからこそバス停でのひったくり被害なども多いので、十分に気をつけてください。
当たり前ですが、事件に巻き込まれないことがベストです。しかし、もし万が一巻き込まれてしまった場合はどうしたら良いかを以下で述べています。
もしひったくりや恐喝のような事件に巻き込まれた場合は、相手が刃物や銃を所持している可能性も高いので無理矢理抵抗はせず、所持品はある意味諦めて相手に渡し、とにかく即安全な場所へ避難する。
安全な場所に避難できたら、すぐに911に電話をしてください。
英語ができない方は、まず「Japanese Speaking Please」と言ってみてください。ホノルル警察は、その場に日本語ができる人がいたら極力対応してくれるそうです。
今どこにいるかを把握して伝えてください。住所がわかれば住所を。もし住所がわからなければ、ストリート名(○○アベニュー and ○○ストリートと交差する通りの名前を伝えるのが良い)を伝える。近くに目印があればそれも伝える。例:○○ストリートのStarbucks 」など。
携帯電話の方がGPS追跡できそうなイメージがありますが、実は逆に難しいそうで、家の固定電話の方が確実にGPS追跡ができるのだそう。もし建物の中で犯罪に巻き込まれたら、そこの固定電話から911に電話をした方が賢明です。
旅行でハワイに来られる場合でも以下の2点は準備しておくのが賢明でしょう。
万が一のために防犯グッズも常備しましょう。
防犯ブザーや防犯スプレー(催涙スプレー)、またハワイは2022年1月より護身用のスタンガンやテーざー銃の所持も合法化されています。
やはり何かあった時に助けを求める手段として携帯電話は必須になると思います。日本から観光に来た時でも必ず携帯は使えるように、Wifiルーターを借りる、SIMカードを買う、現地の携帯を借りるなどするようにしましょう。