1921年創業「ダイヤモンドベーカリー」の工場に潜入!人気の秘密に迫る

ロコの食卓には必ずあり、ハワイの定番土産にもなっているダイヤモンドベーカリー。今回特別に工場内に入り製造過程を見学させてもらいました。ロコもあまり知らないお得に買える直営店もご紹介。

ダイヤモンドベーカリーの歴史

1921年、村井秀五郎、昼屋菊太郎、村本ナツの3人の移民によって創立されたダイヤモンドベーカリーは、「おいしいいクラッカーを生産するハワイ初のベーカリーになる」という目標を掲げその歴史をスタート。

ベーキング好きな仲間が始めたビジネスは、最初の数年間に多くの試練を乗り越えることになりますが、1926年大企業での製造経験を持つマスターベーカー、サム・ダンフィーを迎え入れ、1937年までには厚みがあって歯応えの良い高品筆のクラッカーやクッキーの開発に成功。

ハワイアンソーダクラッカー、グラハムクラッカー、サルーンパイロット、ロイヤルクリームは即人気商品となりました。

1940年、真珠湾攻撃が奇襲され第2次世界大戦が勃発したのち、食材に限りがある状況でもダイヤモンドベーカリーは生産を続け、低価格でおいしいクラッカーやクッキーを提供しました。

1980年代に入ると、増大し続ける需要に応えるべく、サウスキングストリートにあった工場を現在のカリヒに移転。

1990年代、ダイヤモンドベーカリーは、栄誉あるインターナショナル・ビスケット&クラッカー工場協会に所属し、国際的にその名を知られるほどに成長しました。

2000年以降は、定番商品の新フレーバーや、アニマルクラッカーやショートブレッド、ビスケットなど新しい商品も次々と登場し、ダイヤモンドベーカリーファンを魅了し続けています。

ブランド名とロゴの由来

パッケージのデザインは時代に合わせて変えていますが、レトロなロゴは創業以来引き継がれています。これは、最初に工場を建てたサウスキングストリート周辺は、当時は高い建物などもなく工場からダイヤモンドヘッドが見えたそうで、そこからブランド名を「ダイヤモンドベーカリー」とし、ロゴにもダイヤモンドヘッドが描かれています。

ダイヤモンドベーカリーの工場見学

今回特別にびびなび読者の皆さまに向けてプロダクションマネージャーのアランさんが工場を案内してくださることになりました。中に入る前に、工場で焼いたばかりのソーダクラッカーを試食。

創業以来の人気商品ソーダクラッカーの製造工程
  1. まずソーダクラッカーの生地作り。材料を機械で攪拌したら発酵させる必要があるため、生地ができても1日寝かせます。そして、深夜1時にスタッフが生地の確認作業があります。

  2. 無事発酵が確認できたら、生地を8時間冷蔵で寝かせます。そして次に別の機械に移し、生地を伸ばして2mmの薄さにしていきます。写真は、ちょうど生地を機械に移すところ。

  3. ここで大事なのが、単純に一枚の薄い生地に伸ばすのではなく、この写真のようなレイヤーにして重ねてから薄くするのが美味しくなる秘訣だと言います。

  4. 次に、2mm幅になったクラッカーに一口サイズの線をいれ、さらに空気穴があいています。

②〜④の生地を機械に投入して、2mm幅のソーダクラッカーにするまでのここまでの工程が約30分。

続いてオーブンで焼きます。このオーブンが全長約40m弱ある長いオーブン。

途中3ヶ所中を覗ける小さな窓があり、そこで問題なく焼けているかを確認します。このオーブンはとても古く、いまだ手動で作業しているそうです。

こんがりと焼き上がるまで約8分。

アランさんが、品質に問題ないかを焼き上がり後にチェックします。

焼き上がった後冷ましながら、1口サイズにカットされます。

その後さらに不良品がないかスタッフが確認しながらパッケージされます。

こちらはスナックサイズのパッケージ。ニーズに合わせてさまざまなサイズを用意しています。

こちらは定番のファミリーサイズ。昨年末ソーダクラッカーのボックスのデザインが新しくなり、それに合わせて新しい機械を導入。

箱詰めの機械からでてきた商品をスタッフが梱包します。

他の人気商品の製造風景

2004年の発売以来やはりこちらも人気の商品アニマルクラッカー。これは1袋分の分量が均等に仕分けされる機械になります。

新商品は試行錯誤を重ねて誕生

この日はソーダクラッカーの隣りで試供品のクッキーを焼いていました。新しい商品のアイディアが出た時は、ちゃんとそのレシピで作って機械が作動するのか、焼き上がりは大丈夫かなどを確認すると言います。新商品開発には、たくさんの試行錯誤が繰り返されているのがうかがえます。

フラッグストアでお得に買い物しよう!

こちらの工場にはフラッグストアがあります。他の小売店より10%安く買えるだけでなく、新フレーバーをどこよりも早く、または時にはこの直売店でしか手に入らないフレーバーも買えます。

さらに何より嬉しいのがバラ売りをしていること。例えば、こちらの写真はショートブレッド。10個買うと2個無料でもらえます。つまり12個で$4.99。自分で好きなフレーバーを選んで買うこともできるので、箱で買う前にちょっと試してみたい味や、またばら撒き土産にも最高です。

こちらは人気のハワイの海洋動物のクラッカー。このパッケージをよくご覧になって頂くと小さな穴があいているのがわかると思います。これはハワイでは卒業式シーズンになると卒業生にレイをあげる文化があり、レイは花だけでなくお菓子のレイを作ることもあるので、レイ用に紐が通せるようになっているのです。もちろん普段のおやつタイムにもちょうど良いサイズで、他のスナックパックと合わせて10個買うと2個無料つまり12個で$8.99。

ダイヤモンドベーカリーとローカルブランドIn4Mationがコラボしたアパレルやボディボードもここで買えます。

正直ロコでもこのフラッグストアを知らない人も多いので、このお店を知っているのはハワイマニア上級に認定されること間違いなしです。

創業者3人の目標通りのブランドに成長

日本人の移民3人が始めた小さなブランドが、目標通り「おいしいいクラッカーを生産するハワイ初のベーカリー」となり、100年以上も愛される会社と発展しました。

ハワイの家庭には必ずと言ってよいほど、ダイヤモンドベーカリーのクラッカーがあり、このクラッカーとともに育っていると言っても過言ではありません。

機械のおかげで大量生産が可能となっていますが、大事なところは人間の手が入らないと完成しないのが今回の工場見学でわかり、より一層愛着が湧きました。また、昨年末にソーダクラッカーのパッケージを時代の流れに合わせてプラスチックレスにし、30年ぶりにデザインを新しくしたことも大きな話題に。またこちら1箱売上につき25セントがカピオラニ病院に寄付され、病気と闘う乳児や幼児を支援することになります。

残念ながら工場見学は一般はやっておりませんが、ぜひダイヤモンドベーカリーが欲しい時は、このフラッグストアに行ってみて下さいね。

ABOUT WRITER
Miki Cabatbat

フリーランスライター&ポッドキャスター。ハワイ在住歴12年。東京のラジオ局勤務時に、ハワイから特番を放送したのがきっかけでハワイ好きに。2010年に意を決してハワイ留学をし、その後結婚し定住。2004年からはフリーランスライターとしても活動を始め、さまざまな雑誌/書籍/Web等で執筆。

Podcast 「ハワイの主婦発信★海外生活リアルRadio」配信。2021年11月 Kindle本「アフターコロナの海外留学 : ハワイ生活案内」をリリース。