
オアフ島南海岸を東西に結ぶ、高架鉄道「スカイライン」に新駅がオープンしました!
2023年6月末の開業時には、オアフ島の西の町カポレイから、パールハーバーの東端にあるアロハスタジアムまでの9駅がオープン。その2年後となる25年10月、ホノルルの空港とその周辺に、新たに4駅がオープンしました。

新たにオープンした「マカラパ駅」「レレパウア駅」「アーフア駅」「カハウイキ駅」。スカイラインの駅名には、全てハワイ語の名前が付けられています。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
「ハーラヴァ/アロハスタジアム駅」から、ワイキキがある東方面へと線路が延び、ダニエル・K・イノウエ国際空港にも、直結する駅が設けられました。こうなると、旅行者の方々にも一気に身近な存在となったスカイライン!今後、多くの方が利用することが予想される、空港直結の新駅について、詳しくご紹介します。

空港直結の駅、1階入口の様子。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
ホノルルの空港に直結した駅の名は「レレパウア/ダニエル・K・イノウエ国際空港駅」です。レレパウアとは、真珠母貝となる貝が生息していた、この地に昔あった大きな池の名。そこから名づけられた、昔の地名を由来としています。
この駅のコンコースからは、空港の建物がこのように見えます。

コンコースから見た空港方面の様子。駅は、空港の駐車場と直結しています。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
写真右手奥が、第2ターミナル(国際便発着)。駅は、その向かい側にある駐車場の1階と4階につながっています。飛行機を降りて第2ターミナルを出たら、斜め左前方に駅がある、という位置関係。それでは、多くの国際線が発着する第2ターミナル出口を出たところから、駅まで歩いてみましょう。

空港の個人用出口を出たところから見える風景。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
1階の国際線出口を出て、車道に向かって歩きます。すると、見えてくるのが柱に設置された、いくつものオレンジ色の案内板。

ビビッドな色なので、遠くからも案内板の位置を確認できます。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
案内板には、「Skyline」の駅がある方向が矢印で示されています。団体、個人それぞれの出口を出たら、右に向かって歩きましょう。

案内板では、駅だけでなく、ウーバーやリフトといったライドシェアの乗り場や、市バス乗り場も同時に分かるようになっています。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
ターミナルに沿って少し歩いたところで左折し、駐車場の建物に入ります。その目印となるのは、こちらの番号。

車でピックアップしてもらう際にも、とても役立つ柱のナンバー。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
柱ごとに付けられているナンバーのうち、「38番」の所にある横断歩道を渡ります。

駐車場入口の様子。次々と案内板が現れ、助かります。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
駐車場に入ったら、1階部分を直進し、案内板に沿って進みます。案内板が示す矢印に沿って歩いていくと、学校の渡り廊下が思い出される場所へと入ります。

なんだか懐かしい!学校の渡り廊下のような雰囲気。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
各駅には、壁画をはじめ、多くのアートが飾られているのを見るのも、楽しみの一つです。この「渡り廊下」を歩くと、駅に設けられたアートの一つが見えてきますが、どんなアートでしょう?

駅には様々なアートが施されています。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
海に沈む太陽、サンセットを表現しているアートが見えてきます。反対側には、サンライズと虹が描かれています。廊下の先を、右手に曲がると…

駅の入口が見えました!切符にあたる「ホロ(HOLO)カード」は、入口近くに設置された自動販売機で購入します。

ホロカード販売機。タッチスクリーンではなく、ボタンで選択するタイプです。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
ホロカードの販売機は、多言語対応です。日本語表示をご希望の際は8番のボタンを押して、画面の指示に従って手続きします。現金またはクレジットカードでの支払いが可能です。

ホロカードは市バスの乗車カードと共通です。販売機では、既にお持ちのホロカードの残高確認、再チャージも可能。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
駅に設置されている販売機の場合、ホロカードは、乗り放題(24時間有効・$7.50)のもの、希望の金額をチャージするものから選べます。運賃は片道$3*。乗り換えは、2時間半以内であれば無料です。ホロカードを購入したら、改札の機械にカードをかざし、中に入りましょう。
*新規でカード作成の際は、カード代$2が必要です。金額は2025年11月現在のものです。
ワイキキに並び、オアフ島西海岸にあるリゾート地「コオリナ」には、フォーシーズンズ・リゾート、アウラニ・ディズニー・リゾートなど、大型リゾートホテルが立ち並びます。

ラグーンに沿って建てられた、コオリナのリゾートホテルからの眺め。賑やかなワイキキとは対照的な、ゆったりした時間が流れます。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
こちらへの移動手段は、主にレンタカー、タクシー、ライドシェアといった車での移動でしたが、「電車+ライドシェア」という新たな移動方法が加わり、料金的にもお得にコオリナまで行くことができるようになりました。旅行者の方には、これからのハワイ旅行の宿泊先として、ワイキキだけでなく、コオリナのリゾートホテルも選択肢に入れられそうです*。
コオリナに最も近い駅は「クアラカイ/イースト・カポレイ駅」(空港駅から26分)。こちらの駅を降りて、ライドシェアを利用すれば、コオリナまで車で15分程です。道路の渋滞を気にせず、さらに、高架からは素晴らしい景色が見られるので、移動時間を楽しく過ごせそうですね。
*スカイラインの規則では、車内に持ち込めるスーツケースの大きさは22″x14″x9″(55.8㎝x35.5㎝x22.8㎝)位までとしていますので、ご注意ください。

頑丈な荷物棚。大きなスーツケースを載せることはできませんが、飛行機の手荷物程度の大きさの荷物を載せられます。 写真:Hawaii Historic Tour LLC

ワイキキと空港を結ぶルート「Wライン」が誕生。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
新駅オープンに合わせ、バス路線にも新たなルートが加わりました。旅行者の方にとって特に嬉しいのは、ワイキキ―空港間の移動に特化した「Wライン」の誕生です。時間帯にもよりますが、運行間隔は10分~15分(夜間は30分毎)。ワイキキと空港を、およそ35分でつなぎます。
車内は席の間に広く空間が確保され、スーツケースを載せられるのが、これまでの市バスには無かった仕様。空港とワイキキの間を、それぞれわずか$3で行き来できるのも大きな魅力で、既に旅行者の頼れる足として活躍しています。
ワイキキに宿泊する方も、Wラインに乗ってワイキキから空港に向かい、スカイラインでオアフ島西部まで行ってみては?
移動手段というだけでなく、アトラクションとしての魅力を持つのがスカイライン・ライドの特徴ともいえます。高架の上を走ることになるため、地上の建物にジャマされることなく、遠くまで見渡すことができることから、興味深い風景が次々と現れます。空港の駅から乗車すると、見えてくるのが、航空ファンならずともワクワクする…

思わずカメラを向けたくなる光景が次々と現れます。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
駐機中の飛行機がズラリと並ぶ様子や、滑走路も間近に見られます。さらに、連日多くの観光客が訪れるパールハーバーの軍艦や記念館なども、車窓から見ることができます。

パールハーバーを眺めながらの移動は、高架鉄道ならでは! 写真:Hawaii Historic Tour LLC
空港駅を含む新駅のオープンで、スカイラインがより身近に、便利に使えるようになりました。旅行者の方でしたら、空港に到着後、荷物を空港の一時預かりサービスに預け、スカイライン・ライドを楽しんだり、沿線にあるモール「パールリッジ・センター」(最寄り駅:カラウアオ/パールリッジ・ステーション)でショッピングやランチの時間を取ったり…という使い方も。スカイライン、オアフ島での移動手段の一つとして活用していけそうですね。
<関連リンク>
スカイラインのルート・運行スケジュール・運賃などの概要
https://airports.hawaii.gov/hnl/the-bus-and-skyline
ダニエル・K・イノウエ国際空港の荷物一時預かりについて
https://smartecarte.com/honolulu
市バス「Wライン」ルートマップと運行スケジュール
https://www.thebus.org/route/Maps/2025RAILrtWmap.pdf
https://www.thebus.org/route/Timetables/WLine.pdf

