カフク・ファームズで楽しむノースショア農園体験

オアフ島のノースショア、カフクと言えばガーリックシュリンプ発祥の地として有名ですが、その元祖とも言えるジョバンニズ (Giovanni's)の程近く、こちらも有名なガーリックシュリンプのお店ロミーズ(ROMMY’S)の向かい側にあるオーガニック・ファームのカフク・ファームズ(Kahuku Farms)へ足を伸ばしてみました。敷地内にあるカフェやショップ、農園での過ごし方などをご紹介します!

カメハメハ・ハイウェイ沿いの黄色い看板が目印

1.アクセス

ノースショアへはワイキキから車で約1時間半、カフク・ファームズのあるカフクへは2つのルートがあって、どちらのルートでも所要時間は同じくらいです。

(1) H1フリーウェイからH2へと進み、カメハメハ・ハイウェイ(HI-83/Kamehameha Hwy)を北上するルート

ドール・プランテーションや、ハレイワにも立ち寄りたいという方におすすめ。ワイメアビーチや、サンセットビーチを通り過ぎ、リッツ・カールトン・タートル・ベイのゴルフ場を左手に見ながら進むと、右手にカフク・ファームズの黄色い看板が見えてきます。

(2) H1フリーウェイからリケリケ・ハイウェイ(HI-63/LikeLike Hwy)、カヘキリ・ハイウェイ(HI-83/Kahekili Hwy) へと進むルート

カヘキリ・ハイウェイ(HI-83/Kahekili Hwy)を北上すると、カメハメハ・ハイウェイ(HI-83/Kamehameha Hwy)へとつながるこのルートは、コオラウ山脈の緑豊かな風景や、カネオヘ湾の美しい景色を楽しみながらドライブしたい方におすすめ。平等院テンプルや、チャイナマンズ・ハット、ポリネシア文化センターなどはこのエリアにあります。

(3) ザ・バス(The Bus)を利用する場合

こちらのルートは片道2時間程かかるのですが、ワイキキからアラモアナ・センターまで出て、アラモアナ・センター+コナ・ストリート(Kona Street)のバス停から60番 カネオヘ/ハレイワ(Kaneohe-Haleiwa)行きのバスに乗る方法もあります。カメハメハ・ハイウェイ+カフク海老養殖場(Kamehameha Hwy + Kahuku Prawn Farm)の停留所で降りたら、進行方向へ向かって徒歩2分ほどで到着。バスは大体30分間隔で運行しています。

入口正面のフリーパーキング

2. カフク・ファームズの歴史

サトウキビ農園で働くプランテーション移民として日本からハワイに移住してきた日系の家族が、4世代にわたって農業を運営してきたという、100年以上の歴史を誇るカフク・ファームズ。 近隣の農場で育った幼なじみのクライド・フクヤマ氏とメルビン・マツダ氏が、家族経営の農場を合併してマツダ・フクヤマ農場を設立したのが1980年代。当初は、カメハメハ・ハイウェイ沿いの売店で新鮮な果物や野菜を販売する小さなローカルのお店でしたが、今では140エーカーもの広大な農場となり、カフクブランドとパパイヤ、アップルバナナ、ナスなどは、オアフ島内のあちこちのスーパーマーケットで販売されるまでに成長しました。

ローカル産の立派なアボカドや採れたてのカラマンシ(シークワーサーに似た柑橘類)

また、次世代の後継者たちが、ビジネスを多様化して農場運営を存続させる試みの一つとして、2010年にファーム・カフェをオープン。新鮮なスムージーやアサイ・ボウルなどが人気のスポットとなっています。ファームスタンドでは、新鮮な果物や野菜を購入も可能。ファームツアーやシェフによる料理教室などを開催して、ノース・ショアのコミュニティの発展にも貢献しています。

ファームカフェで提供されている新鮮野菜

3.カフク・ファームズの楽しみ方
(1) ファーム・カフェ

これぞ本当のファーム・トゥ・テーブル(Farm To Table)を体験できる、カフク・ファームズのファーム・カフェ。入口正面のパーキングに車を停めると最初に目に飛び込んでくる黄色い建物です。オンラインオーダーも受け付けているので、ノースショアへ向かう途中で先にオーダーしておいてもいいかも。

入口正面のパーキングからすぐの黄色い建物

一番人気のメニューは、実際に農場で採れたアサイを使用したアサイ・ボウル($13)だそう。ココナッツに似た木の細い枝の部分に成る木の実がアサイ・ベリーで、ハワイでアサイを栽培しているのはここだけ。

世界初ハワイ産アサイ・ボウル(World's First Hawaiian Grown Acai Bowl)の文字が

アサイ・ボウルの他にも、農園野菜のベジラップ(サイドサラダ付き$14.50)、チキンシーザーサラダ($14.50)、ナスとトマトの農園ピサ(サイドサラダ付き$15.50/グルテン・フリーのオプション有り+$1.50)、採れたてのフルーツを使ったスムージー($7)やリリコイ・バター餅(1個$3、もしくは8個入り$13)など、ヘルシーなメニューが盛りだくさん。ケイキ・メニューやワンちゃん用のおやつもあるので、家族連れ、ペット連れでも一緒に楽しめます。

ランチ時は混雑するので、オープン同時の11時ごろが狙い目

(2) ショップ

ファーム・カフェの隣にあるココア・ハウス(COCOA HOUSE)では、ドリンクやスィーツを提供していて、併設されているショップではドレッシングや蜂蜜、コーヒー、チョコレート、パンケーキミックスなどの食品から、ボディクリームや、ハンドソープ、ボディウォッシュ、Tシャツや帽子、エコバッグからペット用品まで取り揃えています。こちらで販売している商品はオンライン・ショップでも購入可能ですが、残念ながら発送はアメリカ国内のみとなっています。

パッケージデザインも可愛い、ドレッシングやチョコレートソース

折角ノースショアまで行ったからには、やっぱりガーリックシュリンプを食べたい!という方も多いのでは?こちらのお店は午後4時までオープンしているので、ランチを食べて、ビーチでのんびりした後、ワイキキへ戻る前に立ち寄って、ドライブ中に飲めるドリンクやスィーツ、日本へのお土産などを買って帰ってみてはいかがでしょう。

購入品(左から):カカオニブ($12)、リリコイ・バルサミコ・ドレッシング ($10)、ハニーマンゴー・ボディバター ($25)

(3) ファーム・ツアー

カフク・ファームズでは、個人で自由に散策するセルフツアーとガイド付きのグループツアーのどちらかで農園内を見学することが可能です。グランド・ツアーと呼ばれるグループツアーは、休園日の火曜と水曜日を除く毎日、午前11時15分から開催されています。団体予約などが入っていたり、すでに予約で満員など、ウォークインで参加できない場合もあるので、事前にオンラインでの予約(ページの一番下「Book a Tour」のボタンから)がおすすめです。

広大な敷地をカートに乗って散策

ワゴン・ライド・ファーム ・ツアーとなっていますが、実際にはゴルフカートを各自運転して、ガイドさんの説明を聞くというスタイルのようで、1時間半のツアーでは、農場の歴史や、植物のレクチャーを聞くことができ(英語のみ)、その時期の旬のフルーツ(アップルバナナ、パパイヤ、スターフルーツ、カカオフルーツなど)をその場で試食させてくれるそう。

ハワイアン柄のデザインによく使われるパンの実(Bread Fruits)

<グランド・ツアー(Grand Tour)料金>
  • 大人(13歳以上)$75:フルーツ試食付き
  • 子供(5歳〜12歳)$50:フルーツ試食付き
  • 4歳以下の子供は無料(同伴する大人の膝の上に座ること/フルーツ試食なし
    フルーツ試食希望の場合は追加料金$10)

**カマアイナ、シニア(65歳以上)割引あり**

いかがでしたか?ノースショアの風を感じながら、芝生でのピクニックを楽しんだり、園内散策の最後にはファーム・カフェの冷たいドリンクで渇いた喉を潤したり、ココア・ハウスで美味しいコーヒーと名物のリリコイ・バター餅でブレイク・タイムなど、のんびり農園時間をエンジョイしてみてください。

リリコイ・バター餅は絶品
(ショップで$60ドル以上お買い物をすると貰えるランチトート)

ABOUT WRITER
SoMa

2001年よりハワイ在住。Island Style Everydayをテーマに東京を中心にハワイ系イベント出店や、パーソナルショッパーとしても活躍中。インスタグラムでハワイからの投稿が人気。