扉を開けた瞬間、思わず「Wow!」と声が出そうになるクールでおしゃれなレストランが、昨年12月、カパフル通りにオープンしました。

おしゃれでゴージャス感のあるカパフル通りの新レストラン
その空間は、単に「ディナーを楽しむ場所」ではなく、ハワイらしいエッセンスと洗練されたデザインが同居する新しいスタイルのステーキハウスです。メインダイニングだけでなく、ラウンジやバー空間まで一体となった“体験”を意識した作りになっています。
その店の名は ADEZ Steakhouse & Lounge。ワイキキ周辺には多くのステーキハウスがある中で、ここは「重厚で格式高いだけ」でも「ただのバー併設」でもありません。ラグジュアリーさとカジュアルさのバランスを大切にしつつ、肩肘張らずに楽しめる新しい一軒として、今、ローカルに大変注目されています。

レッドカーペットで重厚感が溢れるADEZ Steakhouse & Loungeのエントランス
ADEZ Steakhouse & Lounge を立ち上げたのは、ハワイ生まれハワイ育ちの3人組。オーナーのAdam さんと Ezekiel さん、そしてマネージャーの Lawrence さんです。彼らはこれまで、Hy’s Steakhouse や Ruth’s Chris Steakhouse など、ハワイを代表するステーキハウスで長年キャリアを積んできました。高級ステーキハウスの現場で経験を重ねる中で、3人の中に次第に共通する思いが芽生えていったといいます。
「格式に縛られすぎず、もっと自由に、もっと気持ちよく食事を楽しめるステーキハウスがあってもいいのではないか」。
特別な日だけでなく、友人との食事や、少し気分を上げたい夜にも自然と足を運べる場所。きちんと美味しく、でも構えすぎない。そんな“堅苦しくないステーキハウス”を、いつかこの3人で形にしたいと考えるようになったそうです。

メインダイニングの壁に2人のオーナーの肖像画を飾るという遊び心も
店名の ADEZ は、オーナーである Adam さんと Ezekiel さん の名前から取られたもの。そこには、自分たちの経験と感覚をまっすぐに反映させた店を作りたい、というシンプルで強い意思が込められています。
長年同じ現場で働き、互いの価値観やスタイルを理解してきたからこそ実現できた、空間づくりとチームワーク。その積み重ねが、ADEZ独特の雰囲気と居心地の良さにつながっています。
「メニューも全て3人で考え尽くして決めたんです。」
マネージャーのLawrenceさんがそう自信を持って見せてくれたメニューの中から、今回は$60の3 Course Tasting Menuをいただいてみました。こちらはプリフィックススタイルになっており、好みに合わせて選べるのが魅力です。

スターターはWatermelon Caprese Salad(左手前)とSoup Trio(右奥)からチョイス
一皿目の スターターは、「Watermelon Caprese Salad」または「Soup Trio」の2種類から選択します。今回は特別に両方を試食させていただきました。Watermelon Caprese Salad は、スイカの瑞々しい甘みと食感がアクセントになり、前菜としてとても軽やかな一品。一方の Soup Trio は、かぼちゃのポタージュ、オニオンスープ、本日のスープを少しずつ味わえます。この日のスープは、チキンが入ったフィリピン風のスープでした。個人的には、玉ねぎの甘みがたっぷりのオニオンスープがとても美味しかったです。

メインのステーキはカットした状態で、ホットストーンや付け合わせとともにサーブされる
続いての メインは、数種類のお肉から選択が可能。今回は Steak Culotte というトップサーロインの上の部分のお肉をいただきました。脂身が少なく、ほどよい柔らかさのある部位で、ステーキハウスらしい満足感がありながら、重たすぎません。付け合わせには、マッシュポテト、マッシュルームソテー、ガーリックライスのトリオがサーブされます。味付けはシンプルで、ガーリックバターとお塩で肉本来の旨みを楽しみます。カルビソースやわさびなどを追加オーダー(有料)もできますよ。

テーブルの上で熱々のストーンで火を通してお肉をいただきます。
そして、このメインで印象的だったのが演出。ステーキはカットされた状態で、ホットストーンとともにサーブされます。そこにガーリックバターを敷き、サーバーが目の前でフランベ。立ちのぼる香りと音が、食欲を一気に引き上げます。一口ずつ好みの焼き加減で楽しめるこのスタイルは、まさに“食事+体験”という言葉がぴったりです。

濃厚でもっちもちのButter Mochi(右)と甘じょっぱいクリームが美味しいChantilly Bite
最後のデザートは、「Butter Mochi」と「Chantilly Bites」から選択。こちらも両方試食しました。Butter Mochiはバターの風味が濃厚だけどどこかほっこりした味わい。食文化の融合から生まれたハワイ生まれ素朴なスイーツがステーキハウスで味わえるのも、ローカルが立ち上げたこの店ならではだなと思いました。一方で、個人的に特に印象に残ったのは Chantilly Bites。タロイモを使ったサクッと軽い食感のパンに、ちょっと塩味が効いた程よい甘さのシャンテリークリームがかかっていて絶妙でした。コースの締めとしてちょうどよく、食後でも無理なく楽しめました。

リリコイの風味たっぷりのカクテル、Passion Planes
さらにお店自慢のカクテルも一つテイスティング。ADEZ では、すべてのカクテルにハワイのリキュールを使用しているのがこだわりのひとつです。メニューを開くと、トロピカルさと洗練が同居したラインナップが並び、どれにしようか迷ってしまいます。その中で今回いただいたのは 「Passion Planes」。パッションフルーツの華やかさがありつつ、甘さは控えめで、食事のスタートにぴったりの一杯でした。
全体を通して感じたのは、「高級ステーキハウス」でありながら、どこかリラックスして楽しめる心地よさ。選ぶ楽しさ、香りや音を含めた演出、そして味。そのすべてが重なり合い、ADEZならではの食体験が完成していると感じました。
ADEZ Steakhouse & Lounge を語るうえで欠かせないのが、空間づくりです。

ラグジュアリー感と遊び心が感じられるメインダイニングエリア
店内に漂うのは、スタイリッシュで、少しセクシーなムード。華やかさと遊び心があり、エッジの効いた“夜のレストラン”らしい雰囲気が印象的でした。BGMはポップでクラブライク。いわゆるクラシックなステーキハウスで流れていそうな音楽とは異なり、自然と気分が高揚するような選曲です。会話を邪魔しない絶妙な音量で、空間全体にリズムを与えていました。

スタッフのセクシーなアウトフィットも演出の一つ。サーバーのLisaさん(右)のサービスも抜群でした。
また印象に残ったのが、バーテンダーやサーバーのアウトフィットまで含めて、きちんと世界観が作られていること。単なる「ユニフォーム」ではなく、この店の空気感を構成する一部としてデザインされているな、と感じました。
重厚で格式高いステーキハウスというよりも、「オシャレに、気分よくステーキを楽しむ場所」。デートはもちろん、友人同士で少し華やかな夜を過ごしたいときにもぴったりです。料理、カクテル、音楽、スタッフの立ち姿まで含めて、ひとつの空間体験として完成している。ADEZ には、ただ食事をするだけでは終わらない、“夜を楽しむための仕掛け”が随所に感じられました。
ADEZ Steakhouse & Lounge のもうひとつの魅力は、利用シーンの幅がとても広いことです。メインダイニングでしっかり食事を楽しむのはもちろん、少人数からパーティーまで、目的に合わせた使い方ができます。
まず、落ち着いて食事をしたい人に嬉しいのが、最大12人まで利用できる個室ダイニング。記念日や会食、親しい仲間との集まりなど、周囲を気にせず過ごしたい場面にぴったりです。

赤を基調にした2階のラウンジは秘密の社交クラブみたいな雰囲気
そして注目したいのが、最大50人まで対応可能な2階ラウンジ。パーティーやイベント利用を想定した空間で、赤を基調としたラグジュアリー感たっぷりの装いです。エグゼクティブの集まりやバチェラーパーティーに似合いそうだと思いました。
加えて、屋外で過ごせるアウトドアパティオ席も用意されています。ハワイらしい開放感を感じながら、食事やカクテルを楽しみたいときには、こちらのエリアも魅力的な選択肢になりそうです。

開放感のあるパティオでは、より気さくに食事を楽しめる
また、メインダイニング内のバーエリアでは、毎日5時から6時にハッピーアワーも実施していて、アペタイザーが$10になるほか、ワインとビールも割引になります。9時以降、平日は11時まで、週末は0時まで、ハッピーアワーは全エリアで適用になるそうですよ。
さらに、将来的には、メインダイニングで食事を楽しんだあと、2階のラウンジでデザートやアフタードリンクを楽しむ、という流れも提案していきたいとのこと。レストランとラウンジを行き来しながら、夜そのものを楽しむ――そんな体験は、確かに他ではなかなか味わえないものです。ディナー、バー、パーティー。その日の気分や目的に合わせて選べる自由度の高さが、ADEZ の魅力の幅を広げています。
ADEZ Steakhouse & Lounge は、ステーキハウスでありながら、食事の時間そのものを楽しむ感覚を大切にしている店でした。スタイリッシュでエッジの効いた空間に身を置きながら過ごすひとときは、いつもの外食とは少し違う印象を残します。
カパフル通りに、新しい夜の選択肢が静かに加わった――そんな風に感じる一夜でした。
829 Kapahulu Avenue, Honolulu 96816 (Map)
- 電話番号
- 808-992-7288
- 営業時間
- 日〜木曜 5:00pm - 0:00am、金・土曜 5:00pm - 2:00am
(2026年2月現在)

