ハワイといえば!~おすすめポケいろいろ~

先日ANA(全日空)の今年2024年のゴールデンウィーク中のハワイ便予約者数は、過去最多の約1万6千人と発表がありました。これは前年比1.5倍、コロナ前の2019年と比べても1.2倍という数字だそうです。とは言え、「歴史的」とも言われる円安や物価高も話題になっているハワイ。日本からお米やインスタント食品を持ち込んだり、現地のスーパーで食材を調達したりで、賢く旅行する方が増えているようです。そんな中、比較的お手軽な価格でハワイ気分を楽しめる「ポケ」のおすすめをご紹介します!

Yama’s Fish Market(ヤマズ・フィッシュ・マーケット)の一番人気オイスターソース・アヒポケと、スパイシーワサビ・アヒマサゴポケ

ポケ「Poke」とは?

ハワイ語で「ポケ Poke」とは「小さく切る」「(横方向に)スライスする」という意味で、起源は、ハワイの古代先住民たちが捕った魚に海水の塩、海藻、ククイナッツなどを混ぜて食べていたところから始まります。現在「ポケ」の材料としてよく使われているタマネギ、醤油、ごま油などは、元来ハワイには無かった野菜や調味料で、プランテーション時代に日本や中国などからのハワイ移民が入植してきて以来、ポケの材料やレシピにも変化が生まれたようです。使用される魚介はマグロ、タコ、エビなど様々で、アヒポケ (Ahi Poke)と呼ばれるマグロ(ハワイ語でアヒはマグロのこと)のポケは、日本のレストランやカフェなどでも人気のメニュー。最近はベジタリアン向けの豆腐を使ったTofu Pokeなんかもあります。

左上から時計回りにオイスターソース・アヒポケ、伝統的なリムスタイル(オゴという海藻、ククイナッツを加え、ハワイアンソルトで味付けしたもの)のアヒポケ、カリフォルニアロール・アヒポケ(通常のスパイシーより少しだけ辛さ控えめのポケに、きゅうり、アボカド、イミテーションクラブ(カニカマ)を加えた変わり種メニュー)、チリガーリッククランチ・アヒポケ(「食べるラー油」のような味付けで、フードランドの人気メニュー)

ローカルに愛される老舗

ワイキキから車で10 分ほどのモイリイリ地区にあるYama‘s Fish Market(ヤマズ・フィッシュ・マーケット)では、ポケ単品の量り売りから、ポケボウル、ハワイアンフードやローカルスタイルのプレートランチなどもあり、ランチタイムには行列ができるほどの人気店。ポケボウルは1種類のポケを選ぶレギュラーサイズと、2種類までのポケを選べるラージサイズがあり、白米、玄米、寿司飯(スシライス)の中からベースを選びます。価格はレギュラー$14.50、ラージ$19.25(2024年4月取材時/税別)で、ハワイ現地のフィッシュオークション(競り売り)で買い付けた鮮魚のみを使用し、冷凍の魚は一切使用しないというこだわりの品質が長年ローカルに愛されている理由の一つ。

ブルーの外観と特徴的な屋根が目印。パーキングが混み合うことも多いのでランチタイムはお早めに

ポケ以外のププ(おつまみ)スタイルのアイテムもたくさん種類があり、新鮮なマグロを乾燥させて味付けしたドライド・アヒのポケはビールのお供に最高です。

ハワイアンスタイルのスイーツもお勧めで、ヤマズ・オリジナルのスイートポテト・ハウピアパイは、パンプキンやチョコレートのフレイバーもあります。パーソナルサイズにカットされたスライスは2ドル弱で販売されているので、是非トライしてみてください。

スーパーといえばここ

Whole Foods(ホールフーズ)と並んで日本からの観光客に人気のスーパーFoodland(フードランド)は、オアフ島内に16ヶ所もあり、アラモアナ・ショッピングセンター内のFoodland Farms(フードランド・ファームス)はハワイリピーターの御用達のお店として有名。ハワイ滞在中の買い出しのついでに買える便利さと、お手軽な価格が人気の理由です。

不動の人気はスパイシー・アヒポケで、午後には売り切れてしまっていることも多々あり

1チョイス(1種類のポケを選ぶ)が$10.99で、他と比べて最もお得な価格。2チョイス(2種類のポケを選ぶ)は$17.99(2024年4月取材時/税別)で、ご飯は白米か玄米が選べます。

2020年にオープンした、フードランドブランドの中でも高級路線のカハラ・マーケットのポケ・バーは、他店舗と比べてオープンスペースのお洒落な雰囲気。

オアフ島でお勧めのポケ専門店リスト

最後にオアフ島にあるポケのお店を厳選してリストアップしてみました。色々なお店のポケの食べ比べなんかをしてみても楽しいかも知れません。

1)Ono Seafood(オノ・シーフード)

ワイキキから近くのカパフル・エリアのOno Seafood(オノ・シーフード)は、レギュラー、もしくはラージの2サイズで、白米か玄米のベースと、9種類のポケの中から好きなものを選べます。お店の外のイートインスペースは限られているので、テイクアウトしてホテルのお部屋やビーチで食べるのがお勧め。

2)Off the Hook(オフ・ザ・フック)

インスタなどでも有名なOff the Hook(オフ・ザ・フック)は、マノアの人気店。オープン前から行列が途切れることがなく、早い日は4時間ほどで売り切れてしまうこともあるので、とにかく早めにお出掛けください!

3)Maguro Spot(マグロ・スポット)

ワイキキの主要ホテルから徒歩圏内、クヒオ通り沿いにあるMaguro Spot(マグロ・スポット)は年中無休で朝の10時から夜の8時半まで営業しているのでとても便利。食事の時間帯には長い行列でオーダーするまで30分もかかることもあるので、オンラインオーダーを利用すれば、並ばずに受け取れます。ポケボウルはスモールからエクストラ・ラージまで4種類あるので、色々な種類をスモールサイズで食べ比べてみるのもいいかも。

ワイキキ周辺に限らず、カカアコやカイルア、ノースショアなどにも美味しいポケのお店はたくさんあります。大抵のお店はウェブサイトやインスタグラムのページにメニューや写真などを載せているので、次回のハワイ旅行前には色々とリサーチしてみてくださいね。

ABOUT WRITER
SoMa

2001年よりハワイ在住。Island Style Everydayをテーマに東京を中心にハワイ系イベント出店や、パーソナルショッパーとしても活躍中。インスタグラムでハワイからの投稿が人気。