ハワイアンコアウッドの魅力とコア製品が買えるお店4選

ハワイを訪れたなら、コアウッド(Koa wood)を使った製品を間違いなく一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。コアウッドは、その美しい木目と優れた耐久性から、ハワイの伝統工芸品や家具などに広く使用されてきており、ハワイの文化や自然環境と深く結びついています。今日はそんなコアの木の魅力について、またコアウッドを使った製品が購入できるお店をご紹介します。

ハワイ王国時代から愛されたコアウッド

コアウッドはハワイ原産の固有種で、非常に堅くて耐久性があると同時に、軽量で加工しやすい優れた木材です。また、特徴的なウェーブ状の木目や、赤褐色から黄褐色の温かい色合いと光沢感が醸し出す美しさがあり、古代ハワイアンの貴族や王族の間で貴重な木材として、さまざまなものに用いられてきました。

例えば、王族・貴族の家具に広く使われていて、食卓やベッドから、王座や高位の位に座るための玉座(ヒアカラ)まで、コアウッドで作られていたのです。また、神聖な木として宗教的な儀式で使われる棒や杖などに使われたり、一方では戦闘用の杖などの武器にも使われたりしていました。さらに、その耐久性から、船舶建造においても重要な材料として用いられていた歴史があります、これにより、ハワイの先住民は海洋を航海し、交易や探検を行うことができたのです。

しかし、これらはほんの一部の例であり、コアウッドは実にさまざまな形でハワイの文化と繋がってきているのです。

人気と希少性から生じたコアウッドの保護規制

かつてはそのように、いたるところで用いられていたコアウッドですが、需要の増加と過剰な伐採により、自然林におけるコアウッドの供給が減少してしまいました。自生個体の数が減少し、持続可能性に対する懸念が生じたため、今は保護活動や伐採規制が行われています。一時期、人気歌手のテイラースウィフトさんがコアウッド製のギターを好んで使っていたことから、コアウッド製ギターの人気に火がついたことも、その現象に拍車をかける要因となったそうです。

コアウッドの栽培地はハワイ諸島にいくつかありますが、一番大きな栽培地はハワイ島です。また、マウイ島産のコアウッドは、特に楽器製作などの芸術工芸品に使用されることが多いそうです。保護規制として、ハワイ州ではコアウッドの伐採には特別な許可を必要とする法律や植林プログラムや育成プロジェクトがあり、この樹が絶えないように深く配慮されています。

オアフ島でコアウッドのギフトが買えるお店

そんな貴重なコアウッドを使った製品は、高級な家具などから、お土産にもできる小物まで、実にさまざま。しっとりした肌触りと流れる木目の美しさを堪能できるコアウッドのグッズを購入できるお店を、ここから4軒ご紹介していきます。

1. Nohea Gallery

一つ目のお店は、様々なアート作品が揃うNohea Gallery。カハラモールの中に店あります。ハワイらしいお土産用の小物を売っているお店はたくさんありますが、こちらのお店は、メイドインハワイの作品とアーティストを大切にし、店内商品のほとんどがメイドインハワイのものとなっています。また、定期的にアートイベントやワークショップも開催して、ハワイ在住のアーティストとの交流、クリエイティブな体験を共有する機会も提供しています。

店内にはバラエティ豊かなコアウッドの商品が揃っていましたが、一番人気は大小様々な器や箱で、クムフラの方々もよく買いに来られるそうです。そして、お店に伺った時には、倉庫に置いてあった秘蔵作品を出して見せてくれました。木材旋盤工(ウッドターナー)の巨匠、Jack Straka氏の作ったボウルで、木目模様が見る角度により変化する光沢と色合いが芸術的な作品でした。Straka氏はハワイ中のウッドターナーがこぞって技を習いに行くアーティストだそうで、この素敵なボウルのお値段をマネージャーのDebbieさんに伺ったところ、値段がつけられない、と仰っていたほど希少な作品なんだとか。

変わったところでは、ハワイ諸島をモチーフにした壁面用アート(写真上)が特に印象的で素敵でした。一方、もっと気軽に購入できそうな小物たちも揃っています。私のお気に入りは、ハワイらしいメッセージが書かれたドアに掛けるサイン(写真下)。その他、ペンやコースター、マグネットなど、お土産に良さそうなものもたくさんありましたよ。

2. Martin MacArthur

続いてご紹介するのは、ハワイを代表するコアウッド製品のブランド、Martin MacArthurです。こちらのブランドは、家具、小物入れ、アート作品、木製アクセサリーなど、幅広いコアウッド作品を製造しています。家具については、ハワイの伝統的なデザインとモダンな木工技術を組み合わせ、職人によるハワイ内での手作り製造。細部にわたる丁寧な手作業を通じて、高品質な家具を作り上げています。ホノルル市内に数カ所店舗がありますが、この日訪れたアラモアナセンター店には、ロッキングチェアが展示されていました。

こちらのお店の一番の人気商品も、やはりボックスとのことで、開けるのがワクワクするような美しい光沢のボックスが大小様々に揃っています。男性用のギフトに喜ばれそうな腕時計やフック型のネックレスもとても素敵でした。その他、店内には、スケートボードがあったり、日本式デザインのようなタンスがあったりと、さすが50年以上の歴史ある老舗の幅広い品揃えとなっています。

3. ウクレレぷあぷあ

コアといえば、ウクレレを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。今回ご紹介するウクレレぷあぷあは、便利なシェラトン・ワイキキの中にあるウクレレの専門店。オーナーの西元健一さん(通称けんさん)が、ウクレレの音色が持つ人を感動させる力に魅せられオープンしたお店です。メイドインハワイのものを中心に、初心者向けのリーズナブルなものから、高級品まで、常時200本もの幅広いウクレレがお店に並んでいます。コアウッドを使ったウクレレだけでも約70本。けんさん曰く、コアの木は弦楽器に最適な素材として有名で、コアの木で作られたウクレレは張りのあるパンチのきいた音がする、とのことでした。

こちらのお店では、ハワイの3Kウクレレメーカーと言われる、カマカ、コアロハ、カニレア、のものが全て揃っています。いろいろなメーカーのものを、実際に手に取って選べるのは嬉しいですよね。親切な日本語スタッフによるサポートも充実しているので、目的や欲しい特徴を伝えて相談すると、必ず自分の欲しいウクレレが必ず見つかる、と評判です。

また、こちらのお店では、毎日夕方4時にオンライン事前予約制の初心者向け“無料ウクレレレッスン”があり、今まで延べ20万人の方に親しまれてきています。さらに、日本在住者向けに“送料&関税無料(お店側の負担)サービス”もあるなど、サービス精神満載なおすすめのお店です。

4. Na Hoku

コアウッドはジュエリーにもよく使われています。今回ご紹介するNa Hokuは、ハワイで最も歴史の長い1924年創業のジュエリーブランドです。ハワイの主要4島に複数のお店がある他、米国本土にも店舗展開しています。Na Hokuとは、ハワイ語で”The Stars”という意味。かつてポリネシアの人々が、星を目印に太平洋航海の旅に出たように、美しいジュエリーの中にハワイのアイランドスタイルへのガイドにしてもらいたい、という思いがあるそうです。

そんなNa Hokuが作るコアウッドのジュエリーは、さすがハワイらしさが満点。コアウッドのジュエリーと聞くと、結構男性的なイメージがありましたが、ネックレスもピアスも、プルメリアやホヌ(ウミガメ)などのハワイアンモチーフと組み合わせると、なんとも可愛いではありませんか。シンプルなコアウッドのリングは、マリッジリングにも良さそうです。

ご紹介した以外にも、コアウッドを使った製品はまだまだ幅広くあります。コアウッドのグッズが一つ家にあると、その上質感のある光沢や佇まいから、ハワイの優雅な空気をいつでも身近に感じられると思いますよ。

ハワイで大切にされているコアウッドのグッズ、ぜひ大切な人やご自身へのプレゼントにしてみてはいかがでしょうか。

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デコスタなおこ

美的ブランディング戦略コーチ。起業家向けに“自然にお客様を引き寄せる”ブランド作りをサポート。短時間のヒアリングから言葉とデザインで的確に世界観を表現するランディングページ、SNS魅せ方コンサル、ライブ配信サポート等のサービスを提供。

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