ワイキキの喧騒を離れて、少しローカル寄りのハワイをのぞいてみたい—そんな時におすすめなのが「西オアフ」。今回は、ワイキキから約1時間で行けるオアフ島西側を、まったく違う景色や空気を感じられる3つのエリアに分け、それぞれの特徴やおすすめブランチスポットなどをご紹介します。ローカルの日常、非日常のリゾート、そして雄大な自然——旅行中の“とっておきの時間”を過ごすなら、どこに行きますか?
のんびりリゾート気分に浸れるコオリナのラグーン
ハワイ大学のウエストオアフ校キャンパスもあるエヴァ〜カポレイ地区は、オアフ島第二の都市として発展中のエリア。おしゃれカフェもショッピングモールも、アクティビティ施設も揃う、ローカルの生活圏です。
\ブランチはここ!/ My Café
ここでのおすすめブランチスポットは、観光客にも地元民にも評判のMy Café。店内に入ると、大きな黒板に書かれたメニューに、パンケーキ、エッグベネディクト、ロコモコ、フライドライスなど、ローカルの定番メニューがずらり!
ハワイの定番メニューが並んだおしゃれなメニューボード
さっそく数あるメニューの中から3つの人気メニューをテイスティングしてみました!写真映え抜群のPancake Flightは、Lilikoi、Chocolate Taro-haupia、Cookie Butta Luvaのパンケーキ3種をミニサイズで一度に味わえるもの。生地はしっとり&ふんわりの絶妙なバランスです。トップに乗ったソースはどれも甘過ぎず、それぞれに風味豊かな味わいが楽しめました。そして、甘系じゃない方のメニューもさらに上を行く美味しさです。 Kamaʻāina Fried Riceは、ベーコンやポルチギーズソーセージなどが入ったローカル風チャーハン。上に乗せる目玉焼きは焼き方を選べます。そして、Kalua Pig & Lomi Tomato Omeletは、チーズ、カルアポーク、ほうれん草がたくさん入っていてボリュームたっぷり。栄養バランス的にも嬉しい一品です。
My Caféの人気メニュー3種。奥:Pancake Flight、手前左:Kamaʻāina Fried Rice、手前右:Kalua Pig & Lomi Tomato Omelet
特に週末は行列ができる人気店ですので、訪れる場合は時間に余裕をみておいてくださいね。
こじんまりした店内は、取材に訪れた平日でも満席状態
ゴルフ好きならハワイでのプレイは憧れるのではないでしょうか?オアフ島のベストゴルフコースに2度選ばれているカポレイゴルフクラブ、広大な敷地に27ホールを有するハワイプリンスゴルフクラブほか、この地域には初心者から上級者まで楽しめる様々なコースがあります。午前中ブラブラして、午後からトワイライト料金でプレイ、なんて過ごし方もいいかも。
ゴルフ以外にも、屋外アクティビティ施設が豊富です。人工波でのサーフィンやラグーンでのSUP、カヤック体験などができるWai Kai、そしてジップラインや四輪バギーが楽しめるCoral Crater Adventure Parkは、2,3時間からでもサクッとアクティビティを楽しむことができますよ。
ローカルファミリーの利用も多いウォーターアクティビティ施設、Wai Kai
人気店が並ぶ大型ショッピングセンター、Ka Makana Ali‘iの中
また、ローカル生活地盤のエヴァ〜カポレイ地区は、ショッピングも充実しています。ターゲット、ウォルマート、DON DON DONKI Kapoleiなど主要な大型店が揃っており、アラモアナやワイキキのようにお店が混雑していないので、のんびりお買い物ができます。カポレイ地区について特集した過去記事もありますので、併せて読んでみてくださいね。
カポレイ市の一部で特別に区画されたコオリナは、高級ホテルが並ぶリゾートエリア。普段の忙しさを忘れてひたすらのんびりしたい方は、この地区に泊まるのがお勧めです。でも、「日程や予算に余裕がない」という方でも大丈夫。宿泊せずにちょっとお散歩やお食事に立ち寄るだけでも、潮の香りと南国の花の香りが混ざる“優雅なリゾート気分”を味わえます。
コオリナ地区の出入り口ゲートにはセキュリティがいる。
地元のオーガニック農家から届いたフレッシュな野菜やフルーツを使ったヘルシーフードが味わえるカフェです。アサイボウルやサンドイッチ、スムージーなど、ビーガンも大満足の身体が喜ぶメニューが揃っています。
健康志向のローカルにも人気なFarm To Barn Cafe & Juiceryの店内
こちらの一番人気メニューを聞いてみると、フードではChicken Chipotle、ドリンクの中ではClean Gut Smoothieとのことで、さっそくこの2つをいただいてみました。個人的な感想はと言うと……今までハワイで食べた中で一番美味しいサンドイッチとスムージーでした!
まず、Clean Gut Smoothieは、アーモンドミルクをベースにブルーベリーやほうれん草、ココナツクリーム、アーモンドバター、プロテイン、マカパウダーまで入った超ヘルシーなスムージーです。素材の自然な甘味が口の中に広がって、優しいながらも豊かな味でした。そして、Chicken Chipotleは、中のチキンが柔らかく、アボカド、チーズ、マヨネーズと相まってとてもしっとりとした味わいになっています。ハワイのブランドのものだという付け合わせのポテトチップも塩分控えめで止まらない美味しさでした!
名前の如く内臓が綺麗になりそうなClean Gut Smoothieとしっとりチキンが美味なChicken Chipotle
また、店名に「Juicery」とついているだけあり、絞りたてのフレッシュジュースも評判のメニューです。選び抜かれた地元農園で育てられた大地の恵の味が、身体の芯からリフレッシュさせてくれますよ。
4種のCold Press Juiceはどれもフレッシュでヘルシー
場所はさまざまなお店が並ぶKo Olina Center & Stationの中です。パーキングは有料($3.5/1時間 + tax)で、駐車場内にあるサインにあるQRコードを読み取って、カードで支払うシステムとなっています。
食前or食後のお勧めは、何といっても4つあるラグーンでののんびりタイム。ハワイではビーチは一般に開放されている場所なので、宿泊客でなくても立ち入りOKなんです。コオリナラグーンは防波堤があるので小さなお子様でも水遊びが楽しめますし、遊歩道をお散歩するだけでも気分爽快になります。夕方までいられるなら、美しいサンセットを望むこともできます。
散歩するだけでも気持ちいい4つのラグーンを繋ぐ遊歩道
また、もう一つのお勧めは、今やコオリナの顔とも言える、アウラニ・ディズニー・リゾートでのギフトショッピング。限定グッズもあるので、ぜひ探してみてください。ホテルの中を歩いている途中に、ディズニーキャラクターに会えるかも!?
さらに西へ進むと、観光客が少なく、雄大な自然の中でゆったりした時間が流れるワイアナエ地区に。このエリアはあまり観光地化されていない分、治安が良いとは言えないので、行かれる際は複数人数で日中に、そして十分安全に注意を払ってください。治安への配慮については、ホノルル警察官からこっそり聞いた!オアフ島の危険な場所の過去記事をぜひご参考に。
ワイアナエコーストの広大なビーチ
西海岸線のほぼ中央にある素朴で温かい雰囲気のカフェ。日本のTV番組でも取り上げられたことがあり、ふわふわのパンケーキからオムレツ、ボリューム満点のプレートランチまで、ローカルが大好きな朝食メニューどれをとっても美味しいと評判のお店です。
テラス席からFarrington Hwy.を挟んでビーチが望める絶好のロケーション!
こちらの人気メニューのトップ3は、Local Moco(お肉がハンバーグかコーンドビーフハッシュの2種あり)、Maili Plate Special(フライドサイミン、照り焼きビーフ、グリルチキンの盛り合わせ)、Walk Through the Country(バナナフレンチトースト、パンケーキ、ストロベリーワッフルのミニサイズのサンプラー)とのこと。この中から2つを味わってみました。
こちらのLocal Mocoは何といってもグレービーソースが決め手。今まで食べたことのあるロコモコと比べて大変クリーミーな感じでした。かなりのボリュームがありますが、このソースのおかげでパクパクっとイケてしまいます。そして、Walk Through the Countryは、3つのスイート系メニューがちょっとずつ味わえるのが嬉しいメニュー。個人的にはパンケーキがふわふわで特に美味しく、大満足の一品です。
クリーミーなグレイビーのLocal Moco 、スイート系メニューサンプラーのWalk Through the Country
こちらのカフェは、家族経営のフレンドリーな温もりと古き良きカントリーな雰囲気が大きな魅力でもあります。取材にもオーナーのMadeleneさんとファミリーの皆さんが温かく応えてくれました。ローカルの笑顔に迎えられながら、ホノルルでは味わえないリラックスした食事ができて、旅の思い出の1ページに刻むのにぴったりなお店です。週末、特に日曜日はとても忙しくなりますが、席数が多いので何十分も待つことはほぼないそうですよ。
店内で温かく迎えてくれたオーナーのお子様や姪っ子さんたち
ワイアナエ地区に点在する美しいビーチの風景は、とっても雄大で一見の価値があります。但し、こちら側のビーチはホームレスが多いという難点も。訪れるなら、多少観光客が多いマカハビーチか、米軍のレクリエーション施設があるポカイベイが比較的安心かもしれません。もし、ビーチで過ごす場合は、絶対に車やビーチに貴重品を残したまま海に入らないようにしてくださいね。海と山が迫る景色を駆け抜ける沿岸ドライブをしながら、途中で写真を撮るだけでも楽しめると思います。
サーフィンスポットとしても人気のマカハビーチ
また、ワイアナエの海を満喫したいなら、ワイアナエボートハーバーから出航するイルカのツアーへ参加する、というオプションもあります。ワイキキからの送迎付きツアーも複数あるので、便利で安心ですし、送迎バスの車中からガイド付きで景色も楽しめます。
ワイアナエ地区には、他にもピンクピルボックスやマーメイドケーブなどの観光スポットがありますが、レンタカーで行く場合、観光やハイキングを楽しんでいる間に車上荒らしに遭う危険性がある、ということを十分認識しておきましょう。この2箇所もオプショナルツアーで行った方が安心ではあります。
エヴァ〜カポレイでローカルの日常を味わい、コオリナで優雅なリゾート気分に、そしてワイアナエでは自然とカントリーの温もりを。ワイキキから日帰りで、食・景色・空気の違いを楽しむことができるのが西オアフの魅力です。次のハワイ旅行では、朝レンタカーを借りて気ままな「ブランチさんぽ」に出かけてみませんか?

