西オアフ・エヴァビーチのローカルに愛されるカフェ5選

近隣の住民たちが犬の散歩しながら立ち寄る

ワイキキから車で約40分。オアフ島の西側に位置するエヴァビーチは、近年ローカルファミリーの移住が増え、活気に満ちる注目エリアです。リゾート地コオリナやカポレイからもほど近く、観光地とは一味違う“地元の日常”を感じられるこの街には、個性豊かなコーヒーショップが次々と誕生しています。

今回は、そんなエヴァビーチでローカルに愛される5つのカフェを、創業の古い順に紹介します。

エヴァビーチのコーヒーカルチャーはここから始まった
Aloha Brew Coffee Bar(アロハブリューコーヒーバー)

エヴァビーチのコーヒーカルチャーを牽引

2016年創業でエヴァビーチにおけるモバイルコーヒーのパイオニア的存在です。

当時、西オアフには大手チェーンしかなかった中、地元在住の夫婦が細い道沿いで始めたコーヒートラックが評判を呼び、現在はカポレイ・パークウェイ沿いのガイガーパークを拠点としています。毎日出勤前に立ち寄る常連客や、朝の散歩がてら訪れるローカルで賑わっています。

ライターお気に入り 「Machamacallit (マッチャマカリット)」

メニューは、定番のアメリカーノやラテのほか、10種類のスペシャルコーヒー、5種類のアフォガード、7種類の抹茶&ティー、2種類のデザートドリンクと多彩。人気はブラウンシュガーとホワイトチョコを使った「Afakashi(アファカシ)」、シナモンとロウシュガーにばいらアイスクリームを合わせたアフォガード「Cinnamon Toast Crunch(シナモントーストクランチ)」。

“濃い一杯”を求めるコーヒー通におすすめです。

Local Joe West(ローカルジョー・ウエスト)

西オアフで唯一のローカルコーヒーショップ

ホノルル・ダウンタウン発の人気ロースター「Local Joe Coffee Roasters」が、2023年に西オアフの新興住宅地ホオピリに2号店をオープン。創業者チャールズ・アッセルベイ氏は、フランス生まれ・中央アフリカ育ち・アメリカ教育を受けたという多文化的背景を持つ焙煎士で、Peet’s Coffee出身の熟練ロースターです。

最大の特徴は、“ハワイ火山水を使ったスペシャルロースティング”。伝統的なプロバットドラムロースターで12〜20分かけて焙煎し、豆の温度管理に火山水を加えることで、酸味をやわらげ、アロマ豊かでスムーズな口当たりを実現しています。また、ラテアートの店としても有名で、専用のアプリから自分の好きなデザインのラテアートを作ることも可能。

ライターお気に入り「Audrey Hepburn(オードリーヘップバーン)」

エヴァビーチ店では、エスプレッソ系の定番から、ディカフェまで美味しいと評判です。毎月店で働くバリスタたちが考案する限定ドリンクも常連客の楽しみになっています。焼きたてクロワッサンやサンドイッチも好評で、ハワイ大学ウエストオアフ校の学生やリモートワーカーが集う、“西オアフの朝”を象徴するカフェとなっています。

Coffee Cruiser(コーヒークルーザー)

とても目を引くおしゃれなフォルクスワーゲン

2024年夏、エヴァビーチのラウラニ・コミュニティパークに登場した、1973年製フォルクスワーゲンのバスが目印のモバイルカフェ。オーナーが高校時代から夢見ていた車とコーヒービジネスを掛け合わせて誕生しました。

人気の定番メニュー「Groovy(グルービー)」

豆はハワイ島ヒロ・コーヒー・ミルから取り寄せ、ハワイ島産にこだわっています。9種類のスペシャリティラテ、3種類の抹茶ドリンク、3種類のアイスティーなど、どれも“今までにない味”をテーマに自ら開発。

人気メニューは、ヘーゼルナッツ×ホワイトチョコの「Groovy(グルービー)」と、ラベンダー×ストロベリー抹茶の「Flower Power(フラワーパワー)」。

毎月登場する限定フレーバーや、地元産のペイストリーもファンを虜にしています。

2025年話題急上昇中の2店
Be. Kakou(ビー・カコウ)

トラック前にはいくつかのテーブルと椅子も用意

ネイティブハワイアンの妻ケイティと、カマアイナ(ハワイ在住ローカル)の夫コーディが営む移動式カフェ。店名の「Kakou」はハワイ語で「私たちみんな」を意味し、“誰もがありのままでいられる場所=Be”という想いが込められています。

とてもフレンドリーなオーナーのコーディさん

6年前に構想が生まれ、ハワイ島マウナケアでの経験やパンデミックを経て2024年9月に実現。お隣の町カポレイを中心に営業をしていますが、毎週火曜日エヴァビーチのホオピリサッカーパークまたはパアニパークでも営業しています。カイルアの人気ロースター「Chad Lou Coffee」を使用し、人気メニューはチョコレートハウピア味の「BE.pono(ビー.ポノ)」やチョコマカダミア味の「Meant to BE.(メントゥービー.)」。ペイストリーも同じコミュニティ内の人たちが作っているものとこだわっています。

さらに、ヨガ&ブランチ、オーナメント編みワークショップ、ヴィジョンマッピング講座などを開催し、コーヒーを通じてコミュニティを育む新しい形のカフェとして注目されています。

A Little A Latte(ア・リトル・ア・ラテ)

今夏誕生した新星コーヒーショップ

2025年7月に誕生したばかりのモバイルコーヒー。週3日、エヴァ・マヒコ・パークに登場し、SNSで「かわいいコーヒートラック」と話題沸騰。今では行列ができる人気ぶりです。

甘さ控えめが好みならとお薦めされた「Golden Latte(ゴールデンラテ)」

シグネチャーメニューは、「バナナブレッドラテ」や「アイス・ブラウンシュガー・シェイクン・ビスコフ」などデザートを連想させるラテ。

見た目の可愛さだけでなく、味わいもしっかりしており、“おしゃれで美味しい”コーヒートラックとして地元に定着しつつあります。コーヒーだけでなく自家製レモネードも自慢のドリンク。ディスプレイされているガラス製タンブラーも可愛いものばかりで購入可能。今後の展開に目が離せない新星コーヒーショップです。

エヴァビーチで始まる、新しいコーヒーの波

進化を続ける西オアフの街の中で、エヴァビーチのコーヒーシーンは今、静かに熱を帯びています。

焙煎にこだわるLocal Joe West、地域とつながるBe. Kakou、そして始まったばかりのA Little A Latte。それぞれの店に込められたストーリーを味わいながら、あなたの好みの一杯を見つけてください。

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ABOUT WRITER
Miki Cabatbat

フリーランスライター&ポッドキャスター。ハワイ在住歴12年。東京のラジオ局勤務時に、ハワイから特番を放送したのがきっかけでハワイ好きに。2010年に意を決してハワイ留学をし、その後結婚し定住。2004年からはフリーランスライターとしても活動を始め、さまざまな雑誌/書籍/Web等で執筆。

Podcast 「ハワイの主婦発信★海外生活リアルRadio」配信。2021年11月 Kindle本「アフターコロナの海外留学 : ハワイ生活案内」をリリース。