冬のハワイでホエールウォッチング|時期・見どころ・体験レポート

常夏のイメージが強いハワイですが、冬になると、この海に特別な訪問者がやってきます。それが、ザトウクジラです。

ホエールウォッチングはハワイの冬の風物詩
photo credit:Three Tiki Sailing

毎年12月頃から春先にかけて、ハワイ近海にはたくさんのクジラたちが姿を見せます。繁殖や子育てのために、遠くアラスカ周辺の海からやって来るのです。長い旅を終えてたどり着く場所がハワイだと思うと、それだけで少しロマンを感じませんか?

ホエールウォッチングは、そんなクジラたちの暮らしを、海の上からそっと見守るアクティビティです。船の上で潮風を感じながら、いつクジラが姿を現すのかと目を凝らす時間も、この体験の楽しみのひとつ。遠くに潮吹きを見つけた瞬間には、思わず声が上がってしまうほどの高揚感があります。

冬のハワイ旅行に特別な思い出を加えたい観光客の方にも、毎年この季節を楽しみにしているハワイ在住の方にも、一度は体験してほしいアクティビティです。

なぜハワイでクジラに会える?ホエールウォッチングの基礎知識

ハワイでホエールウォッチングの主役となるのは、ザトウクジラです。夏の間はアラスカ周辺の冷たい海で過ごし、冬になると繁殖と子育てのために、数千キロもの距離を泳いでハワイへやって来ます。

ハワイの海はクジラの繁殖に最高の環境
photo credit:Three Tiki Sailing

ハワイの海は水温が暖かく、波も比較的穏やかです。さらに、シャチなどの天敵が少ないこともあり、クジラにとっては赤ちゃんを産み、育てるのに適した環境だといわれています。そのため、冬の間はオアフ島をはじめとする各島の近海で、クジラの姿が見られるようになるのです。

この時期、運が良ければ海沿いの展望台やビーチから、クジラの潮吹きやジャンプを肉眼で確認できることもあります。実際に、冬のハワイでは「沖にクジラが見えるよ」という声を聞くことも珍しくありません。ただし、陸から見えるのは一瞬だったり、かなり遠くに感じられたりすることも多いのが正直なところです。

そこで今回は、より間近でクジラの姿を見られるホエールウォッチクルーズに参加してみることにしました。海の上からなら、クジラの動きや大きさをよりはっきりと感じることができ、運が良ければダイナミックな姿に出会えるチャンスも広がります。

ホエールウォッチングのシーズンは、例年12月から4月頃まで。特に1月から3月は遭遇率が高く、潮吹きやブリーチング、尾ビレを水面に叩きつける迫力ある行動が見られることもあります。自然が相手の体験ではありますが、その分、出会えたときの感動はひとしおです。

大興奮!ワイキキ発ホエールウォッチクルーズ体験レポート
1)予約

今回参加してみたのは、Three Tiki Sailingという会社が催行するクルーズ。世界最大級の旅行口コミサイト、Tripadvisorでもレビューの高い会社です。乗船料は、大人79ドル、子供69ドル(税・チップ別)で、ワイキキ沖を巡る2時間のクルーズが楽しめます。因みに、ハワイ在住者にはカマアイナ割引、米軍の方にはミリタリー割引があり、10%オフで参加することができます。

予約はウェブサイトからオンライン、もしくは電話でも可能です。あいにく英語での予約となりますが、オンラインなら、①コース選択、②日程選択、③人数を入力、④参加者名・宿泊先・電話番号・Emailアドレス・カード情報の入力という手順で簡単に行うことができます。予約完了後、Eチケット(QRコード)と免責同意書のリンクが載った確認メールが届き、チェックイン場所等の案内も書いてあります。メールが届いたら、免責同意書は忘れないうちにオンライン署名をしておきましょう。

2)集合〜チェックイン

8時30分の出航に合わせ、20分前の8時10分までにプリンスワイキキの近くにある桟橋前でチェックインします。旅行者の方にもアクセスしやすく、またローカルの方が車で来ても停めやすい場所なので、とても便利。予約確認メールにgoogleマップのリンクもあり、チェックイン場所には大きめのサインも立っているので、迷うことはまずないはずです。

チェックインはプリンスワイキキの目と鼻の先

この立て看板が目印です。

この日はアメリカのホリデーシーズンとあってか、ほぼ満席に近い状態。30名超の参加者がいて、日本人は私だけでのようでした。チェックインから出航するまでに少し時間があるので、この間に日焼け止めを塗っておきましょう。乗船してからですと、船が揺れるので塗りにくいですよ。

3)乗船〜出航

ハワイの海域向けに設計されたホクラニ号

さて、時間が来たらいよいよ乗船です!待っているのは、ハワイの海域向けに特別に設計された、セーリングトリマラン(3つの船体を持つヨット)のホクラニ号。乗船口で履いていた靴を脱ぎ、裸足で乗り込みます。靴は大きなケースに入れてクルーが保管し、下船時に受け取る形式です。

乗船したら、各自お好きな席を確保

船上には、前方のネット付き座席エリア、キャビン上部にある小さなソファのような日陰のエリア、キャビン両脇のベンチなどがあり、お好きなところに席を取ります。前方のネットのある座席は視界も広く気持ち良いですが、途中でかなり水がかかる可能性大。なので、濡れたくない人は避けてくださいね。

船内にトイレも完備されているので安心

4)クジラ発見までの時間

出航前にキャプテンが注意事項や案内を伝えてくれる

出航直前に、キャプテンから安全上の注意等の説明があります。クルーも英語スピーカーのみなのですが、「揺れた時は銀色のところに捕まってね」「トイレが下にありますよ」「クジラを見つけたら『〇時の方向』と叫ぶので、そっちを見てね」など、身振り手振りを添えて説明してくれるので、難しい話はありません。

沖から見るダイヤモンドヘッドとワイキキの景色

そうしている内に、船はどんどん沖へと進みます。海の色も、エメラルド色から徐々に深いディーブブルーに。海上から眺めるダイヤモンドヘッドの眺めは、陸から見るのと違って格別です。そして、スピーカーからは陽気な南国らしい音楽が流れてきて、開放感もマックスに。ボトルウォーターの無料サービスがありますが、ガラス容器のもの以外、飲み物の持ち込みもOKです。アルコール類を持ち込む場合は、21歳以上である証明が必要なので、IDを必ず持参してくださいね。

ボトルウォーターは無料でもらえる

5)ついにクジラ発見!

「クジラは結構見ることができるのですか?」との私の質問に対し、「やはり自然のものなので、毎回見られるとは限らないんだ。」と答えてくれたのは、陽気なクルーのMikeyさん。「でも、クジラの繁殖が最も盛んになる2月はほぼ確実に見られるよ。それに、万が一見られなかった場合は、『次回の無料乗船券』サービスがあるからね。」とのことでした。

今回はホエールウォッチングの季節が始まったばかりの12月中の参加だったので、少し心配しましたが……運良く見ることができました!

やや遠くの前方に、潮吹きしてるクジラ発見

潮吹きを見つけてすぐにMikeyさんが「あっちを見て!」と叫んで教えてくれ、尾ビレが出てきた瞬間には全員から歓声が上がるほどの一体感が船を包みました。やや遠くの方ではありましたが、自然の営みを目の前にして、これだけでも感動できました。

尾ビレもちゃんと目視できました!

Mikeyさん曰く、ワイキキ沖のクルーズ催行会社はお互いに情報交換をしていて、クジラを見つけたら他社のクルーにもすぐに教えてくれるのだそう。こんな横の繋がりで、観察できる確率も上がるんですね。

6)クルーズの全体的感想と注意点

キャプテンのJoshさん、クルーのMikeyさん、Faithさん

今回、遠くではありましたが、クジラを見ることができ、爽やかな風を切る快適なクルーズ体験ができて大満足でした。朗らかな3人のクルーも、たくさん写真を撮ってくれたり、いろんな質問に答えてくれたりして、ホスピタリティー抜群なのが良かったです。彼らへのチップは下船時に現金を箱に入れて払いますので、予め現金を用意しておいてくださいね。

チップは下船時に現金でお支払い

日本語スタッフがいないと不安という方には不向きのツアーかもしれませんが、そうでない方には、逆にローカル感を満喫することができると思います。また、比較的波が穏やかな午前中のクルーズであること、リーズナブルな料金設定、出航場所がワイキキ内で便利な点もお勧めポイントだと思いました。

陽気なBGMと壮大景色に包まれるクルーズは、最高のバケーション気分を味合わせてくれる

参加する際の注意点として、ホクラニ号はオープンレイアウトなので、晴天の日は暑さを感じますが、一旦陽が雲に隠れると寒さを感じます。特に、沖の方では風が吹いて、体感温度も下がりますので、長袖を持っていくことを強くお勧めします。私は特に寒がりの方なので、長袖トレーナーを着て行きましたが、陽が照っている時は腕まくりをして少し火照るくらい。沖に出た風が強いところでは長袖でちょうどよかったです。常夏と思われがちなハワイですが、実は微妙に四季があり、ホエールウォッチングが楽しめる冬は、やや涼しい季節なので、注意しましょう。また余談ですが、クルーズ中に写真を撮ってもらう際、強い風で髪の毛が顔にかかり、何度も取り直しました。ですので、髪が長い方は髪をまとめるゴムがあると良いと思いました。

観光でも日常でも楽しめる、冬のハワイの特別な体験

ホエールウォッチングは、冬のハワイならではの自然の魅力を体感できるアクティビティです。目の前で潮を吹き、ゆったりと泳ぐザトウクジラの姿は、何度見ても心を動かされる光景です。

日本から訪れる観光客の方にとっては、ホエールウォッチングはハワイ旅行の思い出に深く残る体験になります。ビーチやショッピングとは違い、ハワイの自然の大きさや生命の力強さを肌で感じられる時間は、旅の中に特別な一日を加えてくれるでしょう。限られた滞在日程の中でも、冬ならではの体験として選ぶ価値があると思います。一方、ハワイ在住の方にとっては、ホエールウォッチングは毎年訪れる“季節の楽しみ”のような存在です。家族で参加して自然について学んだり、日本から遊びに来た友人や家族を案内したりと、さまざまな場面にお勧めできます。

オアフ島では、ホノルルやワイキキ周辺の港から出るツアーや、ほかのエリアから出航するプラン、また船のタイプも様々な種類があります。滞在場所や一緒に参加する人、好みに合わせて選ぶことで、より満足度の高い体験になるはずです。

冬のハワイを訪れる機会があれば、ぜひホエールウォッチングクルーズに参加してみてください。観光でも日常の延長でも、ハワイの海と命のつながりを感じられる、忘れられない時間になるでしょう。

ABOUT WRITER
デコスタなおこ

美的ブランディング戦略コーチ。起業家向けに“自然にお客様を引き寄せる”ブランド作りをサポート。短時間のヒアリングから言葉とデザインで的確に世界観を表現するランディングページ、SNS魅せ方コンサル、ライブ配信サポート等のサービスを提供。

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