ハレイワで出会うヴィンテージとセレクトの融合「Number 808」

ノースショア・ハレイワタウンにあるヴィンテージ&セレクトショップ「Number 808」。ハワイ・ノースショア出身のオーナーが、自身の感覚で選び抜いたアイテムが並び、ヴィンテージのノスタルジックな魅力と新しさが自然に共存しているのが魅力です。落ち着いた空間の中で、ここでしか出会えない一点ものとのショッピングを楽しめます。

一歩足を踏み入れると空気感が変わる、お洒落な空間

独特の雰囲気が素敵なショップ店内

ハレイワのハレイワタウンセンター内にある「Number 808」は、ヴィンテージアイテムと世界各地からセレクトされたブランドを組み合わせたファッションショップです。2015年3月にこの場所にオープンして以来、ほかでは入手が難しいハイセンスな商品が見つかると、口コミで評判が広がっている人気店。商品が随時入荷されるので、何度も通う常連客が多いのも納得です。

看板は控えめなのに、店内に一歩入ると、空気が少し変わるのが不思議。ウッディでどこか懐かしい雰囲気が漂う店内には、色あせたヴィンテージTシャツ、見たことのないブランドの服、小さなアクセサリーや雑貨などが並んでいます。

センスの良いディスプレイはインテリアの参考にも

ひとつひとつはバラバラのはずなのに、不思議と統一感があるんですよね。その理由を知りたくて、オーナーのキャピーさんに話を聞きました。

オーナーの「好き」だけで選ばれた、ひとつの世界

オーナーのキャピー・ツェウ(Cappy Tseu)さん。笑顔が素敵!

カッピーさんは地元ノースショア、ププケア出身のロコガール。若い頃に大学進学ではなく、自身の意思でニューヨークへ渡り、約7年間現地で生活しました。様々な経験を積んだ後、スタイリストとしても活動。現地のアートエージェンシーとの仕事を通じて、ファッション業界での経験を深めていったのだそうです。

「ニューヨークでの経験と、ハワイで育ったこと。その両方が自然に混ざって今の自分があると思っています」とキャピーさん。

レジ周りの家具やランプにもこだわりがあふれている

店内に並ぶアイテムに漂う、どこか都会的で、それでいてリラックスした空気。そのバランスは、今までの彼女のライフスタイル、キャリアの中で培われた感覚がそのまま表れているんですね。

オーナー厳選の商品たち。一点物も多い。

「正直、このお店には明確なテーマは設定していなくて。取り扱うアイテムは、すべて私の感覚でセレクトしたもの。特定のブランドを意図的に探すこともないんです。日常の中で偶然出会ったアイテムもあるし、友人からの紹介で情報を得ることもあって。結果として、ヴィンテージと新しいブランドが自然に共存する不思議なラインナップになっていますね」と笑う彼女は、自然体でとても素敵です。

ハワイのヴィンテージが持つ、特別な魅力

HAWAIIのロゴが入ったスーベニアTシャツ。さらりと着こなしたい

もちろん、このショップの大きな魅力のひとつは、ハワイのヴィンテージアイテムです。特に印象的なのが、1960年代から80年代にかけて作られたTシャツ。いわゆる“お土産Tシャツ”ですが、そのデザインは今見ても新鮮で、どこか大胆です。

「当時のハワイは、その観光地としての文化の中で、本当に素晴らしいTシャツを作っていたんです。グラフィックも独特で、かっこいいですよね」。

カラフルなヴィンテージシャツがラックに。お気に入りを探そう

たしかに、当時の観光文化の中で生まれたデザインは、現代の量産品とは違う表情を持っています。少し褪せた色や、ラフなプリントの風合いも含めて、当時の空気を感じさせてくれるよう。過ぎ去った「時間」を着るような気持ちで見てみると、ヴィンテージシャツ選びはさらに楽しくなりますよね。

状態の良いヴィンテージジーンズがずらり。中には希少なものも!

それ以外にも、ヴィンテージアロハシャツやジーンズなども多数。また、上質なヴィンテージドレスは、今見ても本当に新しくてキュート。お洒落に着こなして、街を歩きたくなります。どれも一点物なので、お気に入りに出会えたらぜひゲットを。こういう一期一会が、たまらないのです。

古き良きハワイを感じさせてくれるアロハなドレスは、ちょっとしたパーティにも

ちなみに、店に並ぶヴィンテージアイテムは、特定のルートで仕入れているわけではありません。エステートセール(遺品整理のセール)やヤードセール、思いがけない場所での出会いがほとんど。ハワイ内で集めることも多いけれど、旅先でふらりとであることもあるそうです。

「どこで何が見つかるかは本当にわからないんです。いつもアンテナは張っているつもりですけど、予想外の場所で出会うことも多くて」。

コレクターも多い「フラドール」も様々な種類があり、見ているだけでも楽しい

まるで宝探しのようなプロセスを経てキャピーさんと出会い、このショップに辿り着いたアイテムたち。だからこそ、店内には個性豊かな一点物が多く並び、訪れるたびに異なるラインナップが楽しめるんですね。

オリジナルのデザインにもストーリーが

キャピーさんが友人と手掛けるオリジナルモチーフは、懐かしさとモダンさが共存。リピーターにも人気とか

「Number 808」ではヴィンテージだけでなく、オリジナルデザインのアイテムも多くそろいます。ハワイのミッドセンチュリーモダンな建物をモチーフにした幾何学模様のプリントや、ちょっとサイケデリックな色合いのTシャツ、トートバッグなど、ポップでお洒落なデザインがたまりません。

80年代のデザインをリバイバルしたステッカー。ローカル同士のサポートも大切にしている

また、地元のジュエリーデザイナーによるジュエリーや、1980年代のデザインをもとにローカルファミリーが制作したステッカーなど、ヴィンテージの要素を現代的に再解釈したアイテムも取り扱われています。

$5〜のキーホルダーはハワイ好きさんへのお土産にもぴったり。

フラガールやアロハモチーフのキーホルダーも、ずっしりちょうどいい重厚感とサイズ感が心地良い。プライスも手頃で、ちょっとしたお土産にもちょうどいいですよね。

「探す」のではなく、「出会う」場所なのかも

ヴィンテージのスウェットシャツは、薄手で着心地も良さそう。ラフに着こなしたい

最後に見せてもらったのは、1980年代のヴィンテージスウェット。少しゆるいシルエットと、今ではあまり見かけないグラフィックが印象的な一着でした。

さりげなく飾られているヴィンテージポスターや書籍にも注目したい

オーナーが「好き」という感覚だけを頼りに選んだ、バラバラなようで統一感のあるお洒落アイテムたち。ヴィンテージマニアからビギナーまで、誰が行ってもやさしく迎えてくれる、唯一無二な雰囲気もありがたいのです。

ハレイワタウンセンター内にあるので散策の途中に立ち寄りたい。広いパーキングもあるのでレンタカー派にも嬉しい

ハレイワのこの小さなショップは、何かを“探しに行く”場所というよりも、ふらりと立ち寄って、思いがけない何かに出会う場所なのかもしれません。アートの街であり、古き良き時代が今に残る街でもあるハレイワ。この場所に絶妙にマッチする、このショップならではの魅力を体感してみてくださいね。

ABOUT WRITER
Ritsuko Matsumoto

ハワイ在住ライター&エディター。㈱リクルートでの広告制作などを経験後、2000年にハワイへ移住。ハワイ情報誌アロハストリートの編集長を経て独立、旬なハワイ情報を旅行雑誌やウエブサイトに寄稿。趣味はカフェ巡り。