ハワイで図書館を活用してみよう!

オアフ島には各地に公立図書館があり、日本語の本を短期滞在中でも借りることができます。そんな図書館の活用方法と、観光やお食事のついでにふらっと立ち寄れるスポットもご紹介したいと思います。

ダウンタウンにあるハワイ州立図書館

1. ハワイ州公立図書館システムについて

ハワイ州公立図書館システムは、米国唯一の州内図書館システムであり、米国最大級の図書館システムの一つ。ハワイ州6島に合計51ある公立図書館のうち、オアフ島には25の図書館があり、書籍を無料で借りることができます。英語の書籍がほとんどですが、日本語や他の言語の本もあり、CDやDVDの貸し出しなども行なっています。

図書館への入館、館内での書籍閲覧には必要ありませんが、本の貸し出し、コンピューター利用(要予約)をする場合(館内のWi-Fi使用にはカードは不要)には、ライブラリーカードが必要となります。

ライブラリーカード実物(マスキング部分にカード番号が記載)

(1)ライブラリーカードを作る

図書館に置いてあるライブラリーカードの申込書に、名前や住所、電話番号、Eメールアドレスなどを記入し、身分証明書を提示して、係員へ提出します。

ハワイ在住の場合は、カードを無料で作成後、当日から利用が可能。ビジターやハワイ居住者以外の場合は、通常のカード作成費用は25ドルで、3か月間有効の非住民用カードを10ドルで作ることも出来ます。通常のカードは居住者・非居住者ともに5年間有効で、更新は無料。カードを紛失して再発行する場合は5ドルかかります。

受付の左手にあるデスクに申込書に記入

(2)貸し出し・返却

図書館の営業時間内は館内の返却ポストへ返却、閉館後は図書館の外に設置されている返却ポストに書籍は返却が可能ですが、DVDは図書館内で返却する必要があります。貸し出し期間は、書籍は2週間、DVDは1週間で、返却期限が過ぎると1冊/1本につき罰金が1日あたり25セント発生しますので、期間内に返却するよう注意して下さい。

ハワイ州公立図書館システム(Hawaii State Public Library System)
公式HP: https://www.librarieshawaii.org

2. ハワイ州立図書館 (Hawaii State Library)

ハワイ州都歴史地区(ダウンタウン地域)にあるハワイ州立図書館は、アンドリュー・カーネギーの資金援助を受けて、建築家ヘンリー・D・ホイットフィールドによって設計されました。1911年に着工し、1913年に完成。1978年にはアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録された100年以上の歴史を誇る建造物で、図書館が建設される前は、ハワイ王族の邸宅などのあった場所でした。ここに収蔵されている書物はカタログに載っている本が 525,000 冊以上ある最も大きな図書館で、その蔵書の中には日本の小説、雑誌などもあります。周辺にはイオラニ宮殿、ハワイ州立美術館があるので、ダウンタウン観光の際に立ち寄るのがお勧めです。

イオラニ宮殿の隣にある、ハワイ公文書保管館(Archives of Hawaii)

玄関ホールの美しい天窓とシャンデリア

2階から見下ろす中庭と、海流のモザイク画

館内はWi-Fi完備で、2階回廊のデスクにはコンセントがあるので、PC使用も可能

3. その他の公立図書館

ワイキキから一番近くの図書館は、ワイキキーカパフル図書館で、ワイキキ動物園近くのカパフル通り沿い、アラワイ運河との角にあります。英語になりますが、絵本の読み聞かせの時間などもあるので、小さいお子さん連れの方はスケジュールをチェックしてみて下さい。

ワイキキーカパフル公立図書館(外観)

日曜日にオープンしていて、レストランなどのあるエリアからも近くにあるのでお勧めなのが、カイムキ図書館です。日本語の書籍もあり、無料でWi-Fiも完備。いつも比較的空いていて、エアコンも効いていて涼しいので、カイムキ周辺の散策の際にトイレ休憩に立ち寄ってみてもいいかもしれません。

カイムキ公立図書館(外観)

4. 図書館周辺のお勧めスポット
(1)Cafe Julia カフェ・ジュリア

ハワイ州立図書館へ立ち寄った後のランチにお勧めなのが、YWCA内にあるカフェ ジュリア。1920年代のアメリカで数少ない女性建築家の1人であり、YWCAラニアケア・センターの建設当時には、ハワイ初の女性建築家だったジュリア・モーガンにちなんで名付けられたこのカフェは、ウェディングやパーティなどの会場としても人気です。

ハワイ州の公式歴史的建造物として登録されている

レストランの当日、翌日の予約は電話のみ、それ以降はオンライン予約が可能。ウォークインでは満席になることもあるので、事前予約をお勧めします。サラダやパスタ、サンドイッチなどのがメインですが、魚、肉料理もあり。価格帯は1品25ドル〜30ドルほどです。

オープンエアの明るい店内

(2)カパフル (Kapahulu)通り

ポケで人気のオノ・シーフード (Ono Seafood)や、マラサダの有名店レナーズ・ベーカリー (Leonard’s Bakery)、丸亀製麺と並んでローカルに人気のお店、うどん釜”だし(Udon Gama-Dashi)など、色々なレストランやお店の立ち並ぶカパフル通り。カパフルのお店へワイキキから歩いて行くと、結構距離があるので、帰りにカパフル公立図書館で一休みしてもいいかも。

(3)カイムキ (Kaimuki)・エリア

カパフルと並んで、色々なレストランや可愛い雑貨屋さんなどのあるカイムキへは、HiBusトロリーのカハラ・ラインに乗って行くのがお勧め。カイムキ公立図書館は、34番(ワイアラエ/12th Ave.)の停留所で降りて、進行方向に向かって右手のココヘッド・アベニュー(Koko Head Ave.)を5分ほど進んだ左手にあります。図書館に立ち寄った後は、ワイアラエ通りのトロリー停留所近くにあるレストランエリアでランチや、コーヒーブレイクで一息ついて下さい。雑貨屋さんのおすすめは、シュガーケイン(Sugarcane)とレッド・パイナップル(Red Pineapple)。お土産にぴったりなハワイアン・アイテムや、お洒落なアクセサリーなど、他ではない商品も扱っているので、是非チェックしてみて下さい。

人気の老舗カフェ、トーク・カイムキ(Talk Kaimuki)(旧: Coffee Talk)の隣にあるレッドパイナップル

ビーチやプールサイドで読書をしながら、ゆっくりと1日を過ごす。短期滞在だと、そんな優雅なバケーションはなかなか難しいかも知れません。本を借りる為だけではなく、歴史的建造物の見学も兼ねてハワイの図書館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

ABOUT WRITER
SoMa

2001年よりハワイ在住。Island Style Everydayをテーマに東京を中心にハワイ系イベント出店や、パーソナルショッパーとしても活躍中。インスタグラムでハワイからの投稿が人気。