びびなび : ハワイ : (アメリカ合衆国) Hawaii

オアフ島のダウンタウンといえば、政府関連のオフィスをはじめ、銀行や証券会社、有名大手企業などが並ぶオフィス街として知られています。スーツやアロハシャツをすっきりと着こなした男性や、かっちりしたドレスにヒール姿の女性が颯爽と歩く姿は、いかにも官庁街といった感じで、ワイキキで多く見かけるリゾートとは少し違った雰囲気を醸し出すエリアとなっています。

ダウンタウンには、アメリカや日本でも有名なカフェのほか、いかにもローカル風なコーヒーショップ、ファストフード店などが点在し、早朝には多くの人が朝のコーヒーを求めて並んでいる姿を見かけます。そんなコーヒーが無いと一日が始まらない！というコーヒー好きな人達の間で話題になっているカフェが、チャイナタウンよりのダウンタウンにある「アリイ・コーヒー・カンパニー」。

アリイとはハワイ語で王様やハワイ王朝の貴族を意味し、2018年にオープンして以来、他では飲めない最大限に技術を発揮したこだわりのクラフトコーヒーを提供しています。ここでは王様や王女様など貴族になった気分になれるスペシャルなコーヒーを味わうことができるのです。

それまでホテル業界やバーテンダーなどをしていたというコーヒーが大好きだったオーナーのジェームズとウィルは、それぞれが偶然にも同時期に同じコーヒー焙煎スクールに通っていたことを知り、二人は急接近。気づけば二人で他では味わえないこだわりのクラフトコーヒーのお店をダウンタウンにオープンさせるまでになっていました。

2016年に出会ったふたりは、コーヒー作りに没頭し、これまでハワイではほとんど見かけることのなかったクラフト・コーヒーを次々と登場させます。その後、自分たちの自慢のコーヒーを毎週土曜日パールリッジ・センターの駐車場で開催されるファーマーズマーケット「アロハ・ファーム・ラバーズ」に1年間出店すると…これまでになかった独特のコーヒーは大評判に！そして「毎日飲みたい！」という声に応えるべく、ダウンタウンにアリイ・コーヒーの1号店をオープンさせることとなったのです。

ロコたちを夢中にさせたこだわりのコーヒーは、1種類のコーヒー豆を丁寧に焙煎し優しく芳醇な味わいが特徴。「ローストしてから30日経過した状態がマックスに美味しいんだよ」と教えてくれたジェームズさんは、常にベストな状態のコーヒーを提供できるよう、ダウンタウン店内にある焙煎所で週に3〜4回ローストしているのだそう。

オープン以来、巷でビール好きの人たちに大人気のクラフトビールのお店と同じように、タップ（蛇口）から注がれるコールドブリュー・アイスコーヒーをはじめ、チョコレート、ココナッツ、アーモンドクリームフレーバーのThe King（ザ・キング）、グリーンティー、ジャスミン、ハニーレモンフレーバーのPurple Haze（パープルヘイズ）、さらにエスプレッソには、ヘーゼルナッツとココナッツ・フレークフレーバーのThe Queen（ザ・クイーン）、キャラメル、ブラックハワイアンソルトフレーバーのThe Prince（ザ・プリンス）、チャイ、マサラフレーバーのChai Masara（チャイ・マサラ）などなど、何度も通わずにはいられないほど。種類豊富なラインナップからお気に入りの味を見つけた時の喜びはひとしおなんですよね！

3店舗あるうちの2店舗目としてワイキキ店をオープンしたのは、2020年の2月21日。それはよりによってパンデミックが始まる前日というタイミングでした。ワイキキからはあっという間に観光客の姿が消え、小売店やレストランが続々と閉店していく中、アリイ・コーヒーは一日も休まず営業を続けました。ワイキキ店だけでなく、大手コーヒーショップが閉店するという状況の中、ダウンタウン店も営業を続け、コーヒーラバーズの方々に元気を与え続けたのでした。

そして、3店舗目となるワードビレッジ店がオープンしたのは、パンデミック中の2021年5月21日。ハワイではまだまだコロナ禍真っ只中ではありましたが、アラモアナ界隈に住む人たちからは、ダウンタウンやワイキキまで行かなくても美味しいコーヒーがゲットできるとあって、お店は常にコーヒー中毒（笑）のお客様でいっぱいでした。

コーヒー作りに天才的な才能を発揮したふたりは料理のセンスも抜群！彼らが自信を持ってオススメする軽食メニューも大人気です！目で見て美しく食べて美味しいと評判の軽食メニューの中から3種類をご紹介します！

大手コーヒーショップにはハワイ限定フレーバーが登場することがありますが、アリイ・コーヒーのクラフト・コーヒーは、そのほとんどがハワイだからこそ！のフレーバーが揃っています。