ノースショア・ハレイワで出会うアートの世界 〜グリーンルーム・ギャラリー・ハワイ〜

ノースショア・ハレイワにあるアートギャラリー「グリーンルーム・ギャラリー・ハワイ」。日本のアート&音楽フェスをきっかけに、2010年にハワイでギャラリーをオープンしました。それ以来、ハワイのローカルアーティストを中心にアートを紹介し、話題を集め続けているお洒落なギャラリーです。

グリーンルームのスタートは2005年、横浜での「フェスティバル」

明るい雰囲気のスペースに、海やハワイを感じるアートが並ぶ「グリーンルーム・ギャラリー・ハワイ」

サーフカルチャーとアートの街とも呼ばれるヒストリカルタウン、ノースショア・ハレイワ。この街にある人気のギャラリーが「グリーンルーム・ギャラリー・ハワイ」です。街の中心を走るカメハメハ・ハイウェイ沿いに静かに佇む店内には、サーフカルチャーからインスピレーションを受けた “surf-inspired art” がずらり。海や波、島の空気を感じさせる作品が並んでいます。

このギャラリーのルーツは、横浜で生まれた「グリーンルーム・フェスティバル」にあります。サーフカルチャー・音楽・アートをテーマに2005年にスタートしたこのフェスは、現在では毎年約10万人が訪れる大規模イベントへと成長しました。

アップカミングから人気アーティストまで、個性豊かな作品を扱っている。質問があれば、気軽にスタッフに声をかけてみて

フェスを通じてアート作品への注目が高まるなか、その流れから自然な形で「アートギャラリー」という展開が派生。そして2010年、サーフィン発祥の地であるハワイへと進出を果たし、ワイキキのカラカウア通り沿いにその第一歩を踏み出したのです。

サーフカルチャーとアートの街・ハレイワへ

懐かしさと新しさが融合する街、ハレイワ。ギャラリーは、ハレイワ・タウン・センター内に位置している

ワイキキやアラモアナなどで店舗展開していたグリーンルームは、2023年に現在のハレイワタウンへと移転しました。ノースショアの玄関口であり、サーフカルチャーとアートが自然に共存する街、ハレイワ。「数多くの旅行者が集まる観光地でありながら、小さなアートコミュニティも活発なこの場所は、グリーンルームのブランドコンセプトにも近く、相性も良かったのだと思います」とCEOのヨウヘイさん。

CEOを務めるオオタニ・ヨウヘイさん。アーティストやアート作品について、日本語での相談にも応じてくれる

「現在、このギャラリーでは約40人のアーティストの作品を紹介しています。ハワイのローカルアーティストが中心ですが、カリフォルニアやオーストラリア、バリ、そして日本などのアーティストもいますね。僕たちが扱うアートは、サーフカルチャーの延長線上にある、海や自然からインスピレーションを受けた作品が多いので、そのコンセプトに沿った作品をセレクトして扱っています」とのこと。

手軽に楽しめるアートプリント($40〜)も豊富。写真は、クリスティー・シンの作品

アート・ギャラリーというと、少し構えてしまう人もいるかもしれませんが、こちらはとても開放的な雰囲気。サーフカルチャーやアーティストと人々(ローカルも旅行者も含めて)をつないでくれる、出会いの場という印象があります。アート初心者もこだわり派も受け入れてくれる、包容力のあるギャラリー。こういう存在って、ありがたいですよね。

アーティストとの信頼関係がギャラリーの魅力を作る

キャリアがスタートした頃から応援している、クリス・ゴトウの作品も。今では大きな壁画やデパート、カフェなど活躍の場を広げているアーティストだ

グリーンルーム・ギャラリー・ハワイが扱っているアーティストは、その作品が素晴らしいのはもちろん、ギャラリーとの信頼関係も特別なんです。「彼らのキャリアの初期から関わらせてもらっているアーティストも多くて、多くの人たちといい関係を築けていると思います。ここで最初にアートショーをやったとか、アート販売をグリーンルームからスタートしたとかね。そういう人たちが今ビッグネームになって、どんどん違うところに活動の幅を広げているのは本当に嬉しいことです」とヨウヘイさん。

ニック・カッチャーやクリス・ゴトウ、クリスティー・シンなど、人気のアーティストも、アップカミングの頃にこのギャラリーで紹介したのだそう。ここは、ハワイのアーティストにとって、重要なプラットフォームの役割も果たしているんですね。

日本にも熱いファンを多く持つヘザー・ブラウンの作品は、とくにバリエーションが多い。

また、大人気のヘザー・ブラウンも、初期からずっとサポートし続けてきているアーティスト。現在も、ギャラリーには彼女の素敵なアートが数多く並んでいます。ときには、本人がギャラリーを訪れ、アートショー(個展)などを開催することもあるそう。スペシャルイベントの情報は、公式のインスタグラムなどで発表されるので、気になる方はチェックしておいてくださいね。

こちらはアップカミングの注目アーティスト、Min Hongの作品。レトロチックなフラガールが素敵!

ヨウヘイさんは「ギャラリーは作品を売るだけでなく、作家を紹介する場だと思ってます」とも。なんともアロハな雰囲気が漂っているのは、きっと、そういう思いがあふれているからなんだろうな、と感じます。

アーティストとコラボの小物やアパレルも充実

いろいろなアーティストとコラボしたTシャツや、グリーンルームオリジナルのシャツなどは、お土産にもおすすめ

オリジナルの原画やアートプリントはもちろん、アーティストとコラボによるTシャツなどのアパレルも増えているのだそう。また、カップやタオル、グリーティングカード、キーチェーンなどの雑貨・小物も豊富です。

ハワイを拠点に活動するサーフアーティスト、ニック・カッチャーのバゲージタグ。やさしい色合いがハワイを感じさせる

お祝いや感謝を伝えるのにもぴったりな、グリーティングカードもいろいろ。小さな額に入れて飾っても素敵

アートをライフスタイルに気軽に取り入れて欲しい、という思いで雑貨類のラインナップを増やしているというグリーンルーム。ハワイ旅の思い出にも、大切な人へのお土産にもおすすめです。

ギャラリー特製のウッドフレーム。手作りの一点ものなので、気に入ったものがあれば、ぜひゲットして。作品の味わいを高めてくれるフレーム選びも、またアート鑑賞の醍醐味だ

また、アメリカのアートプリントのサイズに合わせたウッドフレームも登場。じつはこれ、ギャラリー内の工房でていねいに手作りされているもの。ナチュラルな雰囲気の色合いも素敵です。「せっかくアートやプリントを買って帰っても、ちょうどいいフレームが見つからなくて…」というお客様からの声に応えて、作り始めたとのこと。こういう気遣いも、アートを身近に楽しむためのきっかけになりますよね。

ノースショアから広がるアートの風景

ノースショア散策の合間に、ふらっと立ち寄れるようなカジュアルな雰囲気のギャラリー。営業は、毎日11時〜17時

時間がゆったりと流れるサーフカルチャーの街、ハレイワ。ワイキキから車で約1時間のローカルタウンで、ワイキキやアラモアナとはまた違う、古き良きハワイの風情が残る場所です。少し遠出してでも訪れてほしい、そんな特別な空気が流れています。

ハレイワタウンセンターのパーキング側にもエントランスがあるのも便利だ

波を愛する人々と同じように、海にインスピレーションを得たアーティストたちも、この街に集まってきます。そんな彼らの作品を、世界中からの旅行者やローカルの人たちにつなぐ、どこか優しい空気の流れるギャラリー。ハレイワを歩く時間の中で、ふと心に残る一枚に出会えたら素敵ですよね。

ABOUT WRITER
Ritsuko Matsumoto

ハワイ在住ライター&エディター。㈱リクルートでの広告制作などを経験後、2000年にハワイへ移住。ハワイ情報誌アロハストリートの編集長を経て独立、旬なハワイ情報を旅行雑誌やウエブサイトに寄稿。趣味はカフェ巡り。