オアフ島の最東端から見る景色は絶景!マカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイル

オアフ島には、ホテルやモールが立ち並ぶ都会的な街がある一方で、大自然を体感できる場所がたくさんあります。そんなオアフ島で、「自然を身近に感じてみたい」と思った時にオススメのアクティビティーは、トレイルをのんびり歩くハイキング。オアフ島内だけでも、230カ所以上の場所でハイキングを楽しめるようになっているそう。その中でも、ハイキング初心者の方でも安全にのんびり楽しめる、「マカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイル」をご紹介します。

マカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイルとは、どんなトレイル?

今回ご紹介するトレイルは、オアフ島の最東端にあるトレイルで、お隣のモロカイ島との海峡に面した部分にあります。

名前に「ライトハウス(灯台)」とあるように、マカプウ灯台も見ることができるこのトレイルは、往復で3.2㎞。全て舗装された道となっていて、写真を撮りながらゆっくり歩いても、所要時間は1時間半から2時間ほど。ベビーカーを押していけるほど斜面はなだらかなので、お子様連れのご家族も、数多く訪れています。

日が高くなると、トレイル上には日陰がほぼ無くなるので、帽子・サングラス・日焼け止めといった、日焼け対策は必須。水道や、飲み物を買える所もないので、必ず飲み物は持参しましょう。トイレもありませんので、トレイルに向かう際は、事前に行っておきましょう。

開門は午前7時。開門直後は、まだ涼しい時間帯ということで、早朝ハイキングを楽しみたいという方で、駐車場は開門してすぐに混み合います。

トレイル入口前の駐車場の様子。(写真:Hawaii Historic Tour LLC)

こちらのトレイルとワイキキを、シャトルバスでつなぐオプショナルツアーを、大手旅行社が取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてください。

オアフ島東海岸の絶景に向かって、出発!

さあ、それでは、オアフ島東海岸の素晴らしい景色を見に、トレイルを進んでいきましょう!

ハイキングには、小さなお子様も元気に参加!(写真:Hawaii Historic Tour LLC)

道の勾配はなだらかで歩きやすく、しばらく先に進んでいくと、右手に、噴火口である「ココヘッド」が見えてきます。

朝日に照らされたココヘッド。周辺の道路からは見えない、噴火口の内側が見えます。(写真:Hawaii Historic Tour LLC)

ココヘッドの先には、ハナウマ湾、ダイヤモンドヘッドと続きますが、どれも噴火口です。オアフ島が若い頃は、この辺りは火山活動が活発だったことをうかがわせます。この風景が見える時点では、南に向かって進んでいます。

オアフ島南東部の海岸線が見えます。(写真:Hawaii Historic Tour LLC)

より高い所からココヘッドが見えるようになったら、トレイルはグンッと方向を変え、オアフ島の東の先端に向かって進むようになります。トレイルの途中に、いくつか展望台のようになった所があり、それぞれ素晴らしい写真が撮れる、撮影スポットになっています。そこで休憩を取りながら進みましょう。そしてついに、オアフ島の最東端、マカプウ灯台が見える所に到達!

海面から、高さ120mの所に建てられたマカプウ灯台。(写真:Hawaii Historic Tour LLC)

マカプウ灯台は1909年に完成したもので、現役で活躍中。45km先の海から、この灯台の光が見えるそうで、アメリカ大陸からホノルル港に向かう船は、全てこの灯台の前を横切っていきます。

この場所からは、隣のモロカイ島、さらに先にあるマウイ島やラナイ島なども見られます。見られると言えば、毎年11月から4月頃にかけて、温かいハワイ近海で冬の時期を過ごす、クジラの姿が見られることも!

ハワイ近海で見られるクジラについて説明する看板が設置されています。(写真:Hawaii Historic Tour LLC)

さらに先に進むと、灯台に加えて、1880年代にウサギの繁殖が行われていた、通称ラビット・アイランドが見えます。

白っぽい地面が見えるのが、ラビット・アイランド。(写真:Hawaii Historic Tour LLC)

ウサギの形に見えるから、ラビット・アイランドと呼ばれるとも言われますが、どうでしょう、ウサギに見えましたか?

そして、ついにトレイルの終着点に到着すると、その展望台からは、オアフ島の東海岸が目の前に!

波打つように連なるコオラウ山脈と、いくつものカーブが続く海岸線が本当にきれい!(写真:Hawaii Historic Tour LLC)

オアフ島を南北に連なるコオラウ山脈と共に、壮大な景色が目の前に広がります。オアフ島の最東端から見る景色は、まさに絶景!北東から吹き付ける涼しい貿易風も、とても心地よく感じられます。

伝説や神話が伝わるマカプウの地

最後に、「マカプウ」(ハワイ語でマカは「目」、プウは「膨らんだ」の意味)という地名は、この地にタヒチからハワイへと渡った、目が8つある女性「マカプウ」が住んだという伝説から、そう呼ばれるようになったと言われています。さらに、ハワイの神々の中でも有名な火山の女神「ペレ」が、この地で休んだという神話もあり、ペレが座ったというイスの形をした岩も見られます。

ペレが座ったとされる岩。トレイルの駐車場から、その岩まで行くことができます。(写真:Hawaii Historic Tour LLC)

乾季の5月から10月頃はもちろん、11月から4月頃の雨季であっても、降水量がとても少ない場所にあるマカプウ・ポイント・ライトハウス・トレイル。神話や伝説に彩られたこの地では、1年を通してハイキングを楽しめますので、ぜひ一度、訪れてみては?

ABOUT WRITER
さゆり ロバーツ

東京生まれ。英会話講師を経て、2006年より「ワイキキ・ダウンタウン歴史街道ツアー」の主宰者、および、ハワイ州観光局公認講師として、ツアーや講演活動等を行う。テレビやラジオ、雑誌等、メディア出演多数。趣味は旅行とカフェ巡り。